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ベートーヴェンを毎日聴く190(2020年7月8日)

『ベートーヴェン/「美しい靴屋の娘」への2つの幕間アリア WoO91』を聴いた。

「美しい靴屋の娘」はジングシュピール(歌芝居)の作品。ジングシュピールとオペラ。双方とも芝居だけでなく音楽(歌)があるのだが、ジングシュピールは大衆が楽しめるような題材が取り上げられている。なのでコミカルだったり、モーツァルトの「魔笛」のような非日常の話だったり、楽しくワクワクするものである。

この作品の詳細はよくわからないが、つくったのはイグナツ・ウムラウフという作曲家。でもこの作品の2つのアリアはベートーヴェンの作曲であるので、先述のモーツァルト「魔笛」のようにジングシュピールにおいて全編の音楽をひとりの作曲家が担うということばかりではなかったのかもしれない。

とは言え、本編ではなく、物語をつなぐ幕間に歌われるものであるからそんなに重要なものではないとも言える。

でも、特に2曲目のソプラノのアリアは、なかなか聴かせどころもあって、今後多くつくられる劇音楽や唯一のオペラ「フィデリオ」への胎動を感じさせるものである。

Gerhard G.によるPixabayからの画像

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