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ベートーヴェンを毎日聴く294(2020年10月20日)
『ベートーヴェン/「ナイチンゲールの歌」WoO141』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く294
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) October 20, 2020
「ナイチンゲールの歌」WoO.141。1813年。
鳥の声に関する作品が多い作曲者。ピアノがナイチンゲールのさえずりを表す。自然を愛していた作曲者ならでは。難聴ではあったが、散歩しながら微かに聞こえる鳥のさえずりは、心の安らぎだったのかもしれない。 pic.twitter.com/Ub5GhYto4p
タイトル通り、ナイチンゲールの鳴き声を表すような音がピアノの前奏、そして歌の伴奏の途中に現れる。
ナイチンゲールの鳴き声は他のベートーヴェン作品にも出てきて、いちばん知られたものは交響曲第6番「田園」の第2楽章の終わりの方に登場、フルートで奏でられる。他にもカッコウがクラリネット、ウズラがオーボエで登場する。
「ナイチンゲールの鳴き声が登場する」と書いたが
「ナイチンゲールの鳴き声を真似してください」
と言われてもできない。知らない、聞いたことがない。そもそもどのような姿なのかも知らない。
「ナイチンゲール」と言えば、まずクリミアの天使と呼ばれたフローレンス・ナイチンゲールのことを思いつく方がほとんどだろう。
ないない尽くしでは、書いているのが申し訳ないので調べてみた。
残念ながら日本には生息していないらしい。ということは日本の山の中を歩いていても姿はもちろん、鳴き声も聞くことができない。
日本では「ナイチンゲール」=「クリミアの天使」という公式が成立するのは当然だろう。
そして日本では「サヨナキドリ(小夜啼鳥)」という素敵な名前が付いている。また「夜鳴きうぐいす」とも呼ばれているので「ナイチンゲール」とは距離があるようだ。
肝心の鳴き声だが、「夜鳴きうぐいす」と呼ばれるので、あの「ホーホケキョ」かと思いきや、かなり違う。
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良く通る鳴き声である。ベートーヴェンはうまくこの声を表現できているだろうか。かなりのバリエーションがあるみたいなので、この一部を表現したということだろう。
聞いて!ナイチンゲールが歌声を。春がまたやって来た。春がまたやって来て喜びが庭全体を覆っている。銀色のアーモンドの花が散りばめられ気持ちが良い場所。今は楽しくて嬉しいけど、花咲く春はすぐに去って行く。
というのが最初のスタンザの内容。
「ホーホケキョ」のように、ナイチンゲールの鳴き声はヨーロッパに春を告げる使者なのである。
shifa kaynatによるPixabayからの画像
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