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ベートーヴェンを毎日聴く250(2020年9月6日)
『ベートーヴェン/シェーナとアリア「いいえ、心配しないで」WoO92a』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く250
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) September 6, 2020
シェーナとアリア「いいえ、心配しないで」WoO.92a。1801~02年
「初恋」同様、オペラを作ることを見据えた作品。優しい序奏から徐々に盛り上がり力強くドラマティックに。こんな作風を聴くと、やはり作曲者にはオペラをもう少し作って欲しかったと思ってしまう。 pic.twitter.com/8uhm9cXstU
このオーケストラ伴奏付きの歌の作品は、昨日の「初恋」WoO92同様、サリエリの下で学んでいた際に作られたもの。やはりオペラを意識した作品で、歌詞に合わせた感情の変化を音楽でいかに表すかという練習として作曲したのだろう。
「初恋」に比べて劇的な感じではないが、前半にあらわれる激しさを感じる部分は
空は暗くなり、風が吹き荒れている。埃が舞い上がり、落ち葉が舞い森が震え、鳥たちはうまく飛ぶこともできない。顔には大きな雫、そして稲妻と雷鳴。。。
という歌詞。落ち着いた感じではあるが激しく変わりつつある変化をうまく表している。オーケストラ伴奏ということで、メロディだけでなく各楽器の使い方も効果的にする学びもしたことだろう。
「フィデリオ」が唯一のオペラとなったが、ミサ曲や他の声楽作品にも、この勉強の成果は活かされていったはずだ。
Albrecht FietzによるPixabayからの画像
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