NVIDIAとUbuntuのバージョンについて
【残った問題】
前回Ubuntu系OSを使用した際に発生した問題を解決するため、BIOSをバージョンアップしたものの以下の問題が残っています。
・画面がすぐに固まり、操作が不可能になる
・GPUの適用が失敗する
<問題1:画面がすぐに固まり、操作が不可能になる>
BIOS更新後、発生しなくなりました。再現性が低いものものとし、いったん解決扱いとしました。
<問題2:GPUの適用が失敗する>
適用しようとしているGPUは「GeForce GTX 550 Ti」です。
最近株価が上昇しまくっているNVIDIA 社が2011年に発売した古いGPUでUbuntu系OSをインストールした直後だと音声が出力されません。
どうやらGPUがHDMI接続先のディスプレイを認識せず、音が出ないようです。HDMIケーブルとの相性問題もあると考え、DVI-I端子の接続も試しましたが状況は変わりませんでした。
以下は私がいくつかのUbuntu系OSで実施して失敗した手順です。
(本記事を見た方が誤って実行しないようここではコマンドを表記しません)
デフォルトでインストールされている「nouveau」ドライバーを無効化
使用GPUの情報確認
CUDA nvidiaドライバ削除
推奨ドライバーの確認(私の場合、nvidia-driver-390)
推奨ドライバー(nvidia-driver-390)のインストール
上記5.の推奨ドライバー(nvidia-driver-390)をインストール時、依存関係が壊れているということでインストールが失敗します。
その後、gccをダウングレードしたり、カーネルのダウングレードに失敗したりとインストールができないままでした。
【インストール不可についての調査】
NvidiaのフォーラムにてUbuntuのバージョンが「24.04」 だと推奨ドライバー(nvidia-driver-390)がインストールできないとの記載を見つけました。無理やりインストールした人も動作が不安定になるとのことです。
(下記はリンク先)
【現時点の判断】
根本的な解決手段としてUbuntuのバージョンが「22.04」のディストリビューションを使用すればよいのですが、長くサポートを受けられる最新バージョンを運用して自身のLinux習熟度をあげる方針とし、現在は「「nouveau」ドライバーを使用する」こととしております。
音声出力ができない状態ではあるものの、CPUに内蔵GPUがあるようなので、サーバー構築の学習機として使用するつもりであることと、GPUは消費電力がそれなりにあることから、12月以降はGPUを外して運用する予定です。
11月中は「nouveau」ドライバーのままで音声を出す方法について調べてみようと思います。
【最後に】
Ubuntuのバージョンにより、ハード関連のドライバーが適用できなくなる事象があることに注意しなくてはいけないことは良い気づきでした。
私の中にあった「Ubuntu系統ならWindows10で動作しているPCも容易にOSの載せ替えができる」という甘い見通しは危険だということを改めて痛感しました。
では、またの機会に。
<2024/12/01追記 問題解決>
別アプローチですが解決とします。