マエボン全ページ解説その5コルク佐渡島さんインタビュー_人生をゲーム化せよ___4_

マエボン全ページ解説その6、藤井亮さんインタビュー「いいものができたなんて確信する瞬間はない。むしろ、ずっと恐怖。」

オンラインサロン前田デザイン室が作った初めての雑誌『マエボン』が9/29に発売になりました。『マエボン』の編集長として、「マエボンとはなんぞや?」がわかるように、全ページを解説する企画に挑戦しています。

前回の記事はこちらから→マエボン全ページ解説その5、コルク佐渡島さんインタビュー「人生をゲーム化せよ」

特集ページであるインタビュー記事2本目です。雑誌を作るにあたりテーマが「童心を取り戻せ」に決まりました。このテーマにふさわしい人はどなたかいないかなぁ…。と、考えていたところ…。

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前田さんが、最高に童心を持っている方の存在に気づきました。動画クリエイターの藤井亮さんです。この写真もそうですが、制作されているユーモア溢れる動画は、まさに童心です。

前田さんが藤井さんにオファーしてインタビューを引き受けてくださることに。前回も書きましたが、私たちは雑誌制作は初めてで、前田さんへの信頼のみでインタビューを受けてくださったことに感謝しています。


事前リサーチで意外なことに気づく

藤井さん=まさに童心と思いオファーをすることに。そうと決まったら企画です。藤井さんが手がけてきた映像の多くは知っていましたが、藤井さん自身についてはほとんど知らない。だから藤井さんに関してすでに出ているインタビューや過去の映像全て見ました。

藤井さんについてリサーチする中で、興味深いことがありました。ユーモラスな映像を作られる方なので、なんとなくご本人もハイテンションでゲラゲラ笑うような人なのかと勝手なイメージを持っていました。

でもすでに出ている藤井さんのインタビューを読むととっても心配性で物静かな印象を受けました。童心を取り戻すどころか、童心に溢れていそうだけれど、とってもシャイな藤井さん。このギャップが気になったので、それに即した企画を立てました。(企画書の一部)


インタビューというより、クリエイティブ談義に

マエボン制作において、前田デザイン室メンバー以外にインタビューは初。普段から取材はしますが、やっぱり緊張感が違います。レンタルルームを借りてインタビューを行いました。
前田さんがカメラマンとして、ライターの浅生さんが取材に同行してくれました。

このインタビューは夜で、レンタルルームも少し薄暗いくムーディ。前田さん曰く「真面目な顔して面白いことを言うのが藤井さん。」ということからこの部屋をチョイスしてくださいました。初めてお会いした藤井さんは、やっぱりとってもシャイで物静かな方でした。そういうわけで、張り切ってインタビューというよりは、リラックスした感じでお酒を飲みながらゆっくり話をお伺いしました。

藤井さんは第一線で活躍する映像クリエイターさんです。クリエイティブな話が多く、関西で活動されていることもあり前田さんと共通の話題が多かったようです。気づいたらカメラマンとして撮影していた前田さんも加わってインタビューというよりは、対談。クリエイティブ談義となり、リラックスした雰囲気のままインタビューは終わりました。


ライターさん泣かせのイレギュラーな構成、文字数

インタビューが終わったら文字起こしです。前回の佐渡島さんのインタビュー同様ライターさんの数が足りないので、ヘルプ要請をして久保田さん、斎藤さん、谷下さん、粟田さんに文字起こしをお願いしました。中には日頃はデザイナーさんなので、これが初の文字起こしだった方も。

そうして起こしてもらった原稿を統合して気づきました。文字数がとにかく多い。確か約40000文字ありました。藤井さんの発言が多いのは当たり前ですが、私も前田さんも結構しゃべっている。インタビューというよりゆったり話す流れになった結果です。雰囲気としては楽しくよかったのだけど、文字数に換算した時その文字数の多さにおののきました。

「しまった、多すぎる!」

私も普段ライターだからわかりますが、掲載する文字数よりもたくさん話を聞くのは当たり前。そこから構成を考え削ぎ落としていい原稿を作るのです。とはいえ、掲載できる文字数は5000文字。どこを残してどこをカットするのか?構成でまず悩みました。なぜって泣く泣くカットした話の中にも本当にいい話がたくさんあるんです。特にデッサンの話。藤井さんも前田さんもデッサンの重要性について感じておられるようで、ご自身のエピソードを交えとってもいい話をしてくださったんです。ただ、今回のインタビューからは趣旨がそれるので泣く泣くカットです。これnoteで出すとか別アプローチで復活も考えたいなぁ。ぼそっ。


ライターさんにバトンタッチしてからも苦労は続く

そんな過程を経て構成は決まりました。ここでライターの浅生さんにバトンタッチ。この時点でもまだ15000文字くらいありました。ここから最終5000文字くらいまで減らすことが大変だったと思います。

また先に触れたように、インタビューと言いながら話者が、藤井さん、前田さん、浜田、浅生さんの4人いる。浜田と浅生さんは統合してもいいが、前田さんの発言は明らかにクリエイター特有の内容なのでこれをインタビュアーがしている設定はおかしい。であれば、いっそのこと設定を変えて全員で話をしたことにしよう、ということに。

私たち自身は当事者なのでわかるのだけど、初めて読む人がこのことを理解できるだろうか?いや、ぱっと見はわかりにくいかもしれない。というわけで、この設定をどう伝えるか?について浅生さんはもちろん編集・校正の赤松さんとも何度も話をしました。最終的にはリード文で調整することに。

結構ライターさん泣かせだったかもしれない。いや、編集の上岡さん、赤松さんも泣かせたかもしれない。それは私の取材の仕方や設定がきちんと決めきれてなかったことに起因します。これは反省点だったなと感じています。浅生さんもご自身のnoteでその辺の大変さについて書いてくれています。


デザインでシックな印象に

今回のマエボン制作の進め方として、原稿ができるまえからデザインのラフはページ担当の方にお願いしていました。最初に出てきたのがこちら。これが今もクラウドファウンディングでも使っている画像です。

そこから前田さんが撮影してくれた写真と原稿が入った段階で仕上げてくれたデザインは、シックなものでした。

一気に洗練されて落ち着いた印象になっていいなぁと思ったことを覚えています。藤井さん自身、そしてこの日の雰囲気にもぴったりです。また藤井さんといえば数々の映像作品。これが映えるようなデザインにしてくれました。担当してくれたのは、巻頭メッセージも引き受けてくれた藤原慎也くんです。

私の目から見たら、いつもさらっとよいデザインを出してくれている印象でしたが、何か気をつけたことってありますか?と聞いたら

「今回がエディトリアルデザイン初経験だったので、色んな雑誌引っ張り出して定規で余白や文字ポイント測ったり正解が分からず悩んだのを覚えています。そんな中、前田さんがツイッターでオススメしてたタイポグラフィベイシックを購入。ずっとデジタル媒体の仕事してて文字組みのセオリー、単位のQ数やptやら実際に見たときの感覚が分からない自分にとっては、大分助けられました。」とのことでした。


余談ですが、目次を見て気づいたのですが、佐渡島さんのインタビューは時間帯も朝のパリッとした空気の中で話の内容も人生の指南書的なもの。対して藤井さんは、夜のインタビューでリラックスムードで、ゆっくりクリエイティブについてわいわい語る。狙ったわけではないけれど、対照的で面白い並びになったなぁと感じています。

そうだ、藤井さんのインタビュー最後には一緒に写真も撮ってもらったんですよ。これ出すの忘れてた。


このnoteのタイトルであり、インタビューのタイトルでもある「いいものができたなんて確信する瞬間はない。むしろ、ずっと恐怖。」の言葉。これだけバズって世にインパクトを与え続けているクリエイターであっても満足することなんて一度もない。私も生み出すものは違えど世に書いてものを出している以上、こういうストイックで謙虚な姿勢を見習いたいそう感じました。

…いや、それだけじゃない。一番言いたいことは他にもあって、藤井さんめっちゃおもしろいんです。何度も不安といいながら「ええ?それ不安じゃなくて妄想でしょ!!」ってツッコミたくなる。お茶目とでも言いましょうか。そういう藤井さんの魅力が伝わるインタビューになっていると思います。

ぜひ『マエボン』をお手にとってご覧ください💓




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ライター、コミュニティマネージャー。10年事務員→2016年フリーのライター→2020年株式会社NASUへ。前田高志著『勝てるデザイン』編集協力、コミュニティのLINE相談はこちらから→https://lin.ee/18cEuStdW