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カスタムロボV2が僕の人生を狂わせた

こんにちは。ササクマです。いつもは映画評を書いているのですが、それ以外はエッセイでも書いてnoteの企画に参加します。

フォロワー増やす気満々です。よろしくお願いします。

で、今回は「#心に残ったゲーム」です。最近のnote編集部、なぜかゲーム推しが強いですねぇ。僕もこの波に乗ろうとして、前回「#全力で推したいゲーム」を書いたのですが、見事にだだスベりしました。書いたのを非公開にするほど後悔していたところ、また似たようなお題が出たので名誉挽回してやりましょう。

今回は真面目に書きます。いつだって全力。僕の心に残ったゲームは、ニンテンドー64の『カスタムロボV2』です。

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カスタムロボとは、1999年に発売されたロボットアクションRPG。開発元は株式会社ノイズで、1996年に設立されました。2020年現在は主に「星のドラゴンクエスト」など、プログラミング部門でアプリ開発を担当しています。

創業者は見城こうじ。元々はパソコンゲームのライターだったところ、1990年にナムコへ入社し、ディレクターとしてアーケードゲームを開発します。90年代と言えばゲームセンター最盛期であり、ゲーム界の最新情報が集まる時代です。

そこで見城さんはシューティングゲーム、パズルゲーム、アクションゲームと経験を積みました。「カスタムロボ」はこれら3要素を含んだゲームであり、彼が会社を設立してまで作りたかったタイトルです。


カスタムロボの特徴は、その名の通りロボをカスタマイズすることです。体高30cmくらいのプラモデルサイズのロボと、右手にガン、左手にボム、背中にポッド、足にレッグのパーツを各々で決め、闘技場でバトルすることができます。

驚くことなかれ。それぞれのパーツは50種類くらいあるため、50×50×50×50×50で約3億通りの組み合わせが可能です。え、マジで? 計算した僕でさえ驚愕を隠せません。本当にニンテンドー64で発売した?

しかも、それぞれ50種類あるパーツは、ひとつひとつが異なった性能を持ちます。例えばガンなら連射できるガトリングガンであったり、単発だけどもスピードが速いスナイパーガンであったり、スピードは遅いけど威力が高く、追尾機能もあるドラゴンガンだったり、プレイヤーの戦闘スタイルに合わせた自由度の高いカスタマイズが可能です。

で、ゲームシステムもさることながら、シナリオも高い完成度を誇ります。主人公はカスタムロボ初心者であり、チュートリアルを挟みながら学習していくことに。操作は単純なので覚えることは少ないのですが、仲間からは「才能あるな」みたいな感じで褒められます。満更でもない。

本作のコンセプトは、プラモデルを自由自在に動かせること。現実世界の我々はコントローラーを握るわけですが、ゲーム世界の登場人物たちはカスタムロボに精神をダイブさせて戦います。この設定を念頭に置きながら、読み進めてください。


ストーリーはカスタムロボの大会に出場し、チャンピオンを目指すという王道もの。しかし、それだけでは淡白すぎるためか、悪の組織なるものが登場することに。この悪の組織、刃物なり銃なりの兵器を使えばいいのに、律儀にカスタムロボで勝負を挑んできます。で、こちらが勝つと相手は精神力を使い果たし、その場に倒れ込んでしまうのです。バカなの?

それは筋骨隆々の大男でも同じことで、小学生を相手にして気絶します。あなたの筋肉は何のためにあるの? 仮にカスタムロボの方が生身の人間より強いとして、そんな危険物を販売しないでほしい。しかし、小学生当時の僕はそんなこと疑問にすら思いません。大人をバッタバッタと薙ぎ倒しながら、己が最強である爽快感を味わいます。

悪の組織なんてほっとけば良いのですが、なんと現チャンピオンの妹・ユリエが攫われてしまいました。ユリエは病弱で内気な女の子で、いかにも守ってあげたい主人公のヒロイン枠。こりゃあ救出せにゃいかんぞと、奮起した仲間たちは悪の組織を壊滅させます。



……それから1年後の舞台が『カスタムロボV2』です。前置きクッソ長くてすみません。やっと本題に入れます。

初代カスタムロボの続編であるV2ですが、シナリオ自体は似たようなものです。しかし前作とは異なる変更点があり、クリア後のやり込み要素が大ボリュームに。その一つが「激闘編」です。

自由度の高いカスタマイズが売りのカスタムロボ。そのカスタマイズに制限をかけ、バトルでハイスコアを狙うのが激闘編。

ただバトルをするだけではなく、激闘編にもシナリオが存在します。かつて本編に登場したキャラクターたちが、それぞれのバトルスタジオを構えて主人公を待ち受けているわけです。まだ僕の話についてこれてる人いますか?

キャラは一癖も二癖もあります。高飛車お嬢様だったり、イケメン三兄弟だったり、陽気な博士だったり、なぜか動物まで参戦することに。

で、その中のバトルスタジオの一つ、お嬢様ステージの参加権は女性のみ。こりゃ男主人公は入れないや、と諦めかけていたところに、協力者としてユリエが登場します。現在の彼女は病気が完治しており、1年前とは打って変わって元気いっぱいのおてんば娘に。

彼女の発案によって、主人公は女装してお嬢様ステージをクリアします。後は帰るだけだったのですが、同じステージで彼はユリエを対戦でボコボコにしており、逆恨みした彼女から着替えを奪われてしまいます。

あわや、女装姿のまま家に帰る主人公。誰にも見つからないよう細心の注意をはらっていましたが、イケメン三兄弟の次男・ツルギに目撃されます。彼はドラゴンボールで言うところの、ベジータみたいなライバルポジションだと思ってください。

後日、ツルギから問い詰められる主人公。あの女の子は誰なんだ? けっこう可愛かったぞ。俺に教えろと。女装した自分だと言えるはずもない主人公は、黙秘権を行使するしかありません。


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小学生である僕の性癖が歪んだ瞬間でした。


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