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会社は福岡。代表は大阪。経営は如何に?!

代表(のみ)がリモートワークになる。福岡~大阪間

私代表野尻は、実は4月から夫の転勤により、福岡に会社を残したまま大阪へと居住を移して暮らしております!

と、カミングアウト風に言ってみましたが。。

福岡市南区の寺塚でケータリングやお菓子の事業を行っているのを2019年11月に法人化したばかり。スタッフを30名ほど残し、事業はそのまま稼働させつつ代表は大阪に居住を移すという展開に。

今年の2月ぐらいに夫の会社から内示が下り、一同衝撃が走るのかと思いきやそれほど走りませんでした。。

チームがしっかりしていたから成立した

2017年より、アトリエを構え、最初1名で始めたハラペコラボは私一人の力では、大したことが出来ないとすぐに悟り、スタッフが徐々に増えていったのですが、最初は私有りきな部分がとても多かったように思います。お客様からの期待も感じたし、なにより何でも自分の管理下で行わないと気が済まない部分が多く、「仕事を手放せない自分」が多くを占めていたのだと思います。しかし、仕事は順調に増え続け、また、受ける仕事の規模も大きくなり、仲間に頼らなければ成り立たない事が多く、基準を設けてどんどん業務を明け渡していきました。

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チーム作りを踏まえた仕事に、その基準とは。

1.自分でなくても出来ることは自分でやらない

どんな些細な小さな業務でも、誰かに託せると思えるものは自分でやらずに敢えて仲間にお願いしてみる。それにより、託された側は当たり前にその業務をこなしていくことになり、結果いつでも動ける状態になっているわけです。

2.相手の成長を考えて、課題として仕事をふる

様々な仕事がありますが、相手(仲間)が成長できそうな内容であれば、お受けし、仕事の中で成長をするきっかけを散りばめていきました。その中には全くの経験のないイベント出店だったり、飲食店の営業だったり、その負荷を乗り越えるために、人は考え、行動し、出来るようになっていく。そんな流れを想像して実践していました。

3.やった後に幸せな顔が浮かばないと想像出来たらその仕事を受けない

逆にお受けするオーダーをどうやって判断していくかというと、全て受けるわけではなく、利益が取れない業務でも、ワクワクするないようならお受けする。利益が取れる内容ならお受けする。利益も取れず、ワクワクもしないお付き合いのような業務はやっても疲れるだけなのでお断りする。

無意味に仕事を取ろうとせずに、全てはチームの成長に結びついていくクリエイティブな事なのかどうかで判断をしていく事が大事だと考えていました。

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とそんな具合で1年ほどたった時に、スタッフは7,8名ぐらいになっていました。まだまだこれからというときに、代表野尻、3人目を妊娠!

妊娠といえば、10月10日後には出産(当たり前ですが)確定!そして、産後少なくとも半年は不在。。なんという個人事業主なんだろうか!すいません!もちろんチームはざわめきました。そして、主が不在になる数か月後に向けて、動き出したのでした。私がいなくともケータリング現場にいけるように。卸先様との商談にいけるように。クレーム処理できるように。経理の管理が出来るように。通常の業務がまわせるように。多岐にわたり、不在でもやっていけるようにチームが一丸となってくれるように皆本当に頑張ってくれたと思います。そして、私が不在でも成立するように本当に流れをつくっていってくれたのでした。それは本当に想像もつかない程の苦労だったと思います。

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そして出産。。激動の末、落ち着くまで数か月かかった。

出産から数か月のうちに、まだまだ仕事は増え続けた。あまり戦力にならない私を支えてくれたスタッフの中にも限界を感じるものが出始めた。私がカバー出来なかったことで、去っていったものも多くいた。残ったものが、強靭な精神力でチームを支えてくれた。そして新たに入ったスタッフたちも私の復帰とともに一緒になって育ててくれた。これは本当に激動と呼べると思います。家族のように思っていたスタッフが去っていく悲しさと、容赦なくやってくる仕事に応える日々と、無我夢中で気づけば息子は1歳に。産後をきっかけに再構成されたチームはより一層強固なものになっていったと感じました。産後すぐに大切な人たちが離れていった事を繰り返さないために私が心掛けていたのは、以下の事でした。

①とにかくだれか一人に負担が行きすぎないこと。

どんなに能力が高くなっていったとしても、その人の代わりになる人が数人いる状態を作る事を心掛けました。事務も、キッチンも、お菓子も、デザインも配達も全て。誰かに頼れると思えることが、プレッシャーをやわらげリラックスした状態で安心して働くことに結び付くのではないかと考えました。一人のカリスマより、強靭な助け合えるチームを作っていく方向を目指したのです。

②食事(飲み会含め)でコミュニケーションをとる事。

単純ですが、ハラペコラボと言うからには、ハラペコを満たすこと!笑

美味しいものを一緒に食べて、笑ったり泣いたり、人間としての当たり前の欲を満たすこと。

事あるごとに、食事の機会を設けて、様々楽しいひと時を作るように心がけていきました。一つの食卓を囲むことは「家族」を作るのと似ていると思うのです。私はみんなと家族になりたいと常々思っているので、食べてコミュニケーションを取ることは最も大事にしてきたことだと思います。

時々ふぁーや(野尻)の愛は重すぎるよ!って言われますが。。

③スタッフさんの意見を実際形にすること

小さな些細な意見が出ても、流さずに、一旦みんなで考えてみることにしました。私が強引にこうしたい!と思っていても、反対の意見や違う意見が出たら、一旦考えてみて、違う答えになることもしばしばありました。みんなが納得するものを作ってこそハラペコラボというものだと思っているので、事務のオペレーション、新素材の導入、デザイン、メニュー作り、コスト、クオリティの基準、どんなことでも、みんなの意見を汲み取れるような組織をめざしていきました。今では活発に意見が出るようになってきたのではと感じております。

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そしてついに大阪へ引っ越し

ここまでが2020年の初めくらいまでに出来ていたので、急に私が不在!しかも大阪!となっても、それぞれの部門や全体で話し合える状況になっていたので、急にオーナーがほぼ不在!なんてことになっても、スムーズにいったのかなと思います。要するに自分で考えてルール作りも自分たちでして、自分たちで動ける皆(仲間)がすごいってことです。

コロナの影響で大阪へ行ってすぐ2か月ほどは、全く福岡のアトリエに顔を出すことが出来ず、lineとズームと電話で業務を進め、新作のリリースまでも実現しました。1か月くらいで落ち着くと思っていたのに気づけば6月。。仕事はいたってスムーズに進んでいる!

むしろ、「私が福岡に行く必要がないのでは!!!」、と最終的にかなり落ち込みました。。

落ち込みすぎてしょんぼり&シクシクと半べそをかいていたら、夫が福岡チームの代表であり料理長しばちゃんに「嫁がしょんぼりしちゃってる、福岡においでと言って欲しい」とこっそり、連絡をしてくれたそうで、晴れて福岡へ出張できたのでした!(なんのこっちゃですね)

今は2週間に1回程度顔を出して、主に皆の顔を見たいがために行っておりますが、仲間の顔が見れたらパワーチャージ出来て、大阪でのリモートワークも順調に出来ているといった感じです。

どうやってそんな最高なチームが作れるんですか!!?

と聞かれたら、、、

一言で応えるとしたら、「ちゃんと頼ってちゃんとありがとうを言う」でしょうか。

まだまだ激動は続くと思いますが、それも含めてみんなで楽しめるチームでありたいなと思っています。




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