息子がキッズオーディションで爪痕を残す話

妻がベストキッズオーディションなるものの応募を見つけ知らないうちに一次審査を通過しておりました。これはめでたい。
聞けば、オーディションと言ってもそんなに堅苦しいものではなく、多くの応募者は思い出作りとして参加すること、我が子もこういうオーディションに出たことあるんだ、という話のタネにもなると、決して賞金100万に釣られたわけではないとのことでした。100万ぽっちにつられてしまうような稼ぎですまねえなあ、というお気持ちです・・・・・・。

とはいえ、我が息子はその妻譲りの可愛らしいお顔と父親譲りの人見知りのなさで出かければたちまちその場の人間を虜にする生まれついてのアイドルですので、これはもしかするともしかするのでは?と思ってしまいます。今のうちに100万円のうちいくら貯金していくら息子のご褒美にするか決めておこうと話しながら2次審査の内容を確認しました。どうやらZoom面接のようです。
ここを突破すると最終オーディションとしてランウェイを歩くそう。うーむ、我が子がランウェイを大人しく歩く未来が見えねえ。良くて全力疾走、最悪場外脱走でしょう。
まぁあくまで目的は思い出作りです。そんな楽しい未来もまずは2次審査を突破しなければ。多くの応募者から数少ない最終審査に進むのは容易ではないでしょうが、生まれついてのアイドルである息子なら絶対やってくれるはずです。

・・・夕方妻に起こされました。モールで昼食と買い物を済ませたあと帰ってから息子と一緒にお昼寝を始めたところまで覚えています。
私「今何時?」
妻「4時半!」

マズい。審査は午後5時から。息子はまだ全然寝てます。普段寝ていて欲しい時は些細なことで起きるくせに大事な時は寝起きが悪い我が子。なんとか起こしたはいいが本日イチ機嫌が悪い。まぁこれはこれで面白いやろ、なんとかなれと思いながら指定のURLをクリックしました。

審査員「こんにちは、聞こえていますでしょうk・・・」
息子「ハァーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?!?!(クソデカシャウト)」

やりやがったな。まずは挨拶だと日頃から言っているでしょうが。お父さんが子供の頃は挨拶をすっ飛ばしただけでゲンコツをもらっていたんですよ?機嫌が悪いからって画面越しの優しげなおじさんに当たっちゃダメでしょう。

妻「(息子)ちゃん、こんにちはは?」
息子「こんちゃ!!!!!」

気合いは十分です。これはいけるのでは?と思いましたが実際の息子の出番はここまで。あとは妻が簡単に質疑応答を2、3やりとりし、最後にクソデカ挨拶をカメラに0距離でかまして終了。プラスチックバットとカラーボールでやるゴルフを特技として披露する予定でしたが機会に恵まれず終了となってしまいました。アレ見せたら審査突破間違いなしなんだけどなあ。

そんな感じで駆け抜けるように審査を終えました。2次審査とはいえかなり大きい規模のオーディションのようですし、一人当たりにかける時間はそこまで長くは取れないでしょう。結果は1週間から10日後に送られるとのことでした。合格通知が届くのが待ちきれません。妻は最終オーディションの服装は支給か持参か気にしていましたがどちらにしても息子ならなんでも可愛いでしょう。問題はランウェイをまともに歩き切れるかだけです。

以上、息子がキッズオーディションにて爪痕を残したお話でした。
明日は会社がスポンサーをしている花火大会を見に行ったお話をしようかと思います。

それでは、
何卒宜しくお願い申し上げます。

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