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波羅蜜多WAVE

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神や仏を中心に心の世界を探究。文字(note)配信のほか、インタビュー等は音声版(Stand.fm)で配信しています。座禅・瞑想・マインドフルネス、経典や茶の湯など、個性的なメン… もっと読む
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#仏教

曼珠沙華は、「まんじゅしゃげ」なのか「まんじゅしゃか」なのか

先週末は、友人たちと府中の大國魂(おおくにたま)神社に参拝し、そのあと、市の「郷土の森」で行われている「曼珠沙華まつり」に行ってきました。今年初公開で、園内に咲き誇る彼岸花(ひがんばな)は約35万株だそうです。(開催期間は2023年10月1日(日)まで) この花は彼岸花という呼び名のほかに、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、地獄花、狐のかんざし……など、たくさんの別名があることでも知られていますよね。みなさんは、何と呼んでいますか?  さて、この花は『法華経(ほけきょう)』とい

森林とその癒やしの効果、高野山の森

本日は4月8日、お釈迦様の誕生日です。「花まつり」とか、「灌仏会」(かんぶつえ)などと言って、各寺院では、お釈迦様の像に甘茶をかけてお祝いします。 さて、そんな花まつりの本日、久しぶりに波羅蜜多WAVEの収録を行いました。前回登場いただいた、高野山のセレクトショップ「一の橋天風」の若女将、馬場麻美さんに再登場していただき、高野槙やそれにまつわる新しい高野山のお土産について聞いています。 そして、今回のお話で紹介した、高野槙の香りを使用した「槙爽香(しんそうか)」シリーズを体

波羅蜜多WAVE、2周年!

こんにちは。瞑想中の蜜りんご、こと吉田明乎です。 本日12月22日(旧暦の11月19日)は、二十四節気で「冬至」ですね。太陽が出ている時間が最も短く、夜が最も長い日。 ふとnoteを開いたら、波羅蜜多WAVE、2周年のバッジのプレゼントが届いていました! 【波羅蜜多WAVE】は、仏教サークルのメンバーで始めた媒体で、2019年の冬至の日に結成し、次の新月の日に記事の投稿をスタートしました。 そのときの記事↓ https://note.com/haramitaakko/n

天界に咲く花、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

波羅蜜多WAVEの音声版のミニコーナー、【蜜りんごの森】。 今回の音声はこちらです⬇ 今日、道を歩いていましたら、道端に彼岸花がたくさん咲いていて、お彼岸が近いことを知りました。彼岸というのは、あちらの彼方、あの世という意味です。 今年の秋のお彼岸は、週明け9月20日(月・祝)敬老の日から9月26日(日)まで。 彼岸花は、別名を曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ともいいますよね。サンスクリット語という古代インドの言葉(manjusaka)の音写で、漢字をあてたんですね。もともとは

音声版ミニコーナー【蜜りんごの森】。今回は高野山の水脈のことなど

波羅蜜多wave音声版のミニコーナーを新しく作ってみました! 名付けて「蜜りんごの森」です。😆 こちらの森では、お便りのご紹介やインタビューゲストの裏話、日々感じたことなどをゆるーく配信します。

①高野山の風よ届け!コロナ禍で奮闘する、東京生まれの若女将

神と仏を中心に、心の世界を探求する波羅蜜多WAVE。更新にだいぶときが経ってしまいましたが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 今回のテーマは、和歌山県にある天空の地、高野山(こうやさん)です! 11年前に東京から高野山に嫁いだ、一の橋天風の若女将、馬場麻美さんにお話を伺いしました。(ZOOMでのオンラインインタビュー) 今回の音声はこちら♡⬇ 東京生まれ東京育ちの馬場さん。都会育ちのセンスを活かし、自店舗だけでなく、高野山の魅力を伝える活動をされています。 高野山と

疫病を遠ざける三輪山のみほとけ。上野に初降臨!

特別展「国宝 聖林寺十一面観音 —三輪山信仰のみほとけ」が、東京国立博物館 本館特別5室にて開催されています。(2021年6月22日(火)から9月12日(日)まで) 開催スタート日の前日、マスコミ向けの報道内覧会が開催されました。【波羅蜜多WAVE】の我々もいち媒体として、一足お先に内覧です。(三輪山といえば、波羅蜜多WAVEメンバーのロックンロール三輪そうめんさんなのですが、今回は都合がつかず断念。私が記事を書きますネ) 古代から信仰される聖地・三輪山古代日本では、大自

鬼滅の刃・煉獄さんに見る仏教

映画『無限列車編』のヒーロー 映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の国内興行収入がとうとう日本映画史上初の400億を突破しようとしていますね。 今回の映画は、日本国内だけでなく海外の国々で公開されるたびに大きな話題を呼び、アメリカでも興行成績が大躍進中です。 日本っぽすぎる世界観のために、受け入れられないのではないかと言われていましたが、全くの杞憂に終わりました。そういえば外国の皆さん、刀とか侍とか大好きでしたね。 この映画でなんといっても人の心をとらえて離さないのは、作品

お彼岸とは「波羅蜜多」

3月21日(土)は春分の日でしたね。太陽が真東から昇り、真西に沈む日で、昼と夜の時間がほぼ同じになります。そして春分の日は、ちょうど春の彼岸(今年は17〜23日くらい)の中日です。 「お彼岸」の彼岸は、仏教用語の「到彼岸」を省略した言葉で、「あちらの岸(あの世)の悟りの世界」を指します。これは「波羅蜜多(はらみた)」が語源と言われています。 【波羅蜜多WAVE】のネーミングの由来にもなった、「波羅蜜多(はらみた)」とは、サンスクリット語でパーラミター。「パーラ(彼岸)」「

「水と日本人」その②by stand.fm

【波羅蜜多WAVE】by stand.fm トークテーマ:【水と日本人】その② 裏テーマ:じゃの道は蛇 前回から引き継ぎ、滝ガールとして活動中の坂崎絢子さんにお話しを伺います。波羅蜜多メンバーの「ロックンロール三輪そうめん」さんからは、奈良の三輪山に登拝したお話しや、水の守護神である白蛇さまのお話しも……? 縄文人の循環的な思想や、「風の時代」に変化しつつある死生観のお話も興味深かったです。 そして絢子さんは、滝ガールとしての活動に、今度は占星術の知識もプラスされ、バージ

満月に音声配信をスタートしますよー

来週、1月29日(金)は満月! ということで、【波羅蜜多WAVE】で音声配信をスタートします。 こちらはそのテストです。 【波羅蜜多WAVE】は仏教に特化したマガジンだったのですが、今後は仏教を中心にしつつ、神道などのほかの神々のことや「心」の動きにまつわる事柄にも少し幅を広げたいと考えています。 新メンバーとして仲間入りした虚空さんは、もともと仏教や神道に造詣が深く、タロットカードやオラクルカードなども読むことができます。音声配信では、インタビューなどが本業の私が虚空さ

心が静まる禅寺での写経。

こんにちは。瞑想中の蜜りんごです。最近、急にぐっと寒くなり、いきなり冬が来たような気持ちです。体調を崩さないように暖かく過ごしたいですね。 さて、前回は般若心経の「空」のお話しをしたのですが、今回は、禅寺でのお写経イベントのお知らせです。 そもそも写経とは 「写経」とは、読んで字の如く、経典を書き写すことです。印刷技術が発達していない時代に、仏の教えをお坊さんたちが字で書き写し、広めたことがはじまりと言われています。我が国では、仏教の伝来とともに国家事業として盛んに行われ

実は違う!釈迦の「空」と般若心経の「空」

すっかりご無沙汰になってしまいました。瞑想中の蜜りんごです。 最近、東京もめっきり朝晩が涼しくなりました。あっという間に秋! 10月1日は中秋の名月、2日は満月です。週末はお月見を楽しもうと思います。 さて、今回も一緒に般若心経の世界を探っていきましょう〜。 前回まではこちら。 前の回では、観世音菩薩がお釈迦さまの弟子に、「この世を構成している要素は実体がないんだよ」、と説いているシーンまで説明しました。 お釈迦さまは原始仏教の時代、「すべてのものは移りゆく」=「諸行

お茶をめぐる4人のお坊さん

初めまして。ティータイム中の夢クラゲです。 『波羅蜜多WAVE』にお誘いいただき、瞑想中とさすらい中の先達お二方の記事を読みながら、(さて、私は何を書こうかな~)と考えました。 うまく頭がまとまらないときには、お茶を飲んで一息つきましょう。 お茶といったら、世界的には紅茶が一番知られていますが、日本はほかに日本茶(緑茶)や中国茶(青茶・黒茶・緑茶・紅茶・白茶・黄茶)、さらにハーブティや花茶もある、お茶天国。 種類が豊富で、バリエーションに富んでいます。 ところが日本には、