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自然を、部屋の中へ「ザ・フィンランドデザイン展」| art-002

こんにちは!
今日は、1月下旬に訪れた「ザ・フィンランドデザイン展 ー 自然が宿るライフスタイル」について感想をまとめてみます。
(※本展覧会は会期終了済みです)
こちらは2022年、3個目に訪れた展覧会でした。

フィンランドってどんな国?

面積 33.8万㎢ ( 日本よりやや小さい )
人口 約551万人
首都 ヘルシンキ
言語 フィンランド語,スウェーデン語
宗教 キリスト教 ( 福音ルーテル派、正教会 )
通貨 ユーロ

外務省HPより( https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/finland/data.html )

私は旅行でフィンランドを訪れたことがあります。10年ほど前の夏、イタリア旅行の際にFINNAIRを利用しトランジットがフィンランドだったため、フィンランドでも1泊して帰りました。

なのでたった2日の滞在だったのですが
それでも、短い夏に1年分を凝縮したかのようなきらきらした光や、静かにゆったり流れる時間にときめいたことを覚えています。

フィンランドといえば、オーロラ・白夜・サウナ・サンタクロースなどが思い浮かびます。( 余談ですが、フィンランド政府観光局公式サイトの写真がとってもすてきです。)

そしてイッタラ、アルテック、マリメッコなどに代表される、デザイン大国です。本展覧会は、フィンランドがデザイン大国たる所以に迫る内容になっています。

展覧会サマリ

ー基本データー

展覧会名 
ザ・フィンランドデザイン展 ー 自然が宿るライフスタイル
会期   
2021年12月7日(火)~2022年1月30日(日)
開館時間 
10:00~18:00(金・土は~21:00、12月31日(金)は~18:00)
※入館は閉館の30分前まで
休館日  
1月1日(土・祝)
会場   
Bunkamura ザ・ミュージアム
各線「渋谷駅」 徒歩7分
〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1
観覧料  
一般 1,700円(オンライン販売/当日会場販売)

特設HPより( https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_Finland/ )

平日にいったので、思ったほど混んでいませんでした。

ー感想ー


・興味深度 ★★★★
・感動度  ★★
・影響度  ★★
・コスパ度 ★★


①独立から時系列で、歴史的背景を網羅

フィンランドの歴史や活躍したデザイナーたちの情報が、時系列で整理されていました。
フィンランドにあまり詳しくなかったのですが、1日でたくさんの情報に触れることができてとても満足しました。

②寒く暗い日々を照らす、自然のあたたかさ

形には中身が伴っていないければいけないし、
中身は自然に繋がっていなければいけない

ー 建築家・デザイナー | アルヴァ・アールト

フィンランドのデザインは自然にインスピレーションを受けています。森・湖・オーロラ・氷… そのフォルムを取り入れたあたたかいモダニズムが心惹かれる理由なんでしょうか。
シンプルなのに、心に残ります。

日本だとインスピレーションを受ける自然の要素は、山・海・川・田畑などにあたるかな?と思いました。
フィンランドと日本の環境の類似性について、以下の記事でminä perhonenの皆川 明さんも触れておられます。
私は適度な親近感と、でもきちんと違う新鮮さがあるなと思いました。

③光をたたえて煌めく、ガラス製品の美しさ

そして、ガラス製品の美しさに惚れ惚れしました。
製品自体の造形はもちろん、幻想的な影はずっと眺めていたくなります。貴重な光を取り込む工夫がなされた部屋で、時間によって変わっていく影を見つめる様子を想像して鑑賞しました。

フィンランド旅行時に見た、屋根が大きく開いたおうち

欲を言えば、自然光や照明器具などとコーディネートして、いろんな表情が観られたら面白かったと思います。
照明はデンマークの方が有名だとは思いますが、光自体にこだわった展示が観られたらもっとよかったです。

④深みのある、鮮やかな色彩

色彩感覚も特徴的だなと思いました。
鮮やかではあるのですが、心なしか暗い、ディープなトーンが多かったように感じます。森や木、湖、ベリーなどをイメージするような深みのある色合いが、フィンランドらしさなのかなと思いました。

光の感じ方は、育った環境に左右されるとどこかで聞いたことがあります。
燦々と溢れんばかりに光が降り注ぐ土地で生まれるカラフルと、暗い時間が長く、短い夏への憧れから生まれるカラフルはやっぱり違うんだな、となんだか納得しました。

まとめ

私は華美なものはあまり好まないのですが
プレーンすぎると、わざわざそれを選ぶ理由がないなと思ってしまいます。
フィンランドのデザインに触れて
装飾的ではないけれど、遊びのある有機的なデザインが替えの利かない存在になっていくというか、お気に入りとしてずっと大事に使いたいと思う、愛着をつくってくんだなと思いました。

そして、この感覚ってもしかして民藝にも通ずるのかな?と思い、「民藝の100年」にもいってみることにしたのでした。そちらの感想も書きましたので、ご覧いただけるとうれしいです!

bunkamuraでは今はミロ展が開催中なので、そちらもいきたいです。

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