原田まりる

作家・哲学ナビゲーター■5/18〜WOWOWにてドラマ化決定SFコメディ小説「ぴぷる」…

原田まりる

作家・哲学ナビゲーター■5/18〜WOWOWにてドラマ化決定SFコメディ小説「ぴぷる」■連載中漫画原作:やわスピ「WeTuber」・LINEマンガ「アラフォーリーマンのシンデレラ転生」 ■京都本大賞受賞『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』

最近の記事

子供が産まれてからの心境の変化を昔の自分に説明するとしたらどうなるか考えたのでまとめた

子供が産まれてから7ヶ月経ちました。 今日までこの心境の変化をわかりやすくまとめようまとめようと考えていたのですがようやく余裕ができてきたのでまとめます。もし昔の自分に説明するとしたらなんと説明すればわかりやすいか?とぼんやり考えていたことを書いていこうと思います。 ■自分の子は可愛いと感じるのか問題A:めちゃくちゃ尊い。赤ちゃんという概念が可愛い 私は特別子供が好きというわけではなかったので、顔がとても可愛い場合を除いて「子供って可愛い」と思えるのか?が少し不安でした

    • 不妊治療について体験記ラスト〜手術から妊娠まで〜

      不妊治療についての体験記を書いてきましたが、今日でいよいよラストになります。 前回のnoteで、不妊治療のクリニックで顕微授精移植後に「妊娠陰性」と診断されていたにも関わらず、実際には妊娠していてお腹の中で破裂し緊急手術するところまで書きました。 卵管切断や卵管除去を行う確率は8割と医師から告げられ、手術に挑んだのですが、麻酔で目覚めた時に医師から「受精卵が腹腔に移動していたため、生殖器をどこも切断せずに済みました」とまさかの報告を受けました。 子宮外妊娠が起こる確率は

      • 不妊治療について体験記〜子宮外妊娠で緊急手術〜

        出産時期が近づいてきました。食べる量や間食が増えたりしたわけではないのですが、体質が変わったのか体重が妊娠前より16キロくらい増えてしまいました。最初のうちは急激な体重増加にどうしよう、どうしようと焦っていましたが妊娠後期に入ってからは体重の増加も無くなったので、体が「もう大丈夫だよー」とやっとOKサインを出したのではないかな?と思っています。 さて、今まで妊娠するまでの不妊治療について書きづつっていたわけですが、今回はその続きを書きたいと思います。 前回、採卵に挑んだけ

        • コロナ禍で妊娠して思ったこと等

          まだ産まれるまで期間があるというのに、すでに10キロくらい体重が増えてしまいました。見た目的に、明らかに太った!と感じないのがまた怖いですが、数字では確実に増えています……。 私は痛いのは怖いので無痛分娩の病院で探していて「産後ご家族も泊まれます」と謳っている病院に最初通っていたのですが、コロナ流行に伴い「家族の宿泊は禁止、面会制限もあり」と変わってしまったので、途中で分娩先を変えました。新しい病院も、家族の宿泊は禁止なのですが、現段階では面会は大丈夫なようなのでこのまま出

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          結婚願望あまり無かった私が結婚するに至った心境の変化

          先日、先輩に「どうして結婚したいタイプじゃなかったのに結婚とか子育てしようと思ったの?」と聞かれました。 確かに、私は数年前までどっちも怖いなと思っていました。包み隠さず話すと過去に長年付き合っていた人からそれぞれプロポーズを受けた経験が二度あります。そしてそれぞれ違う理由で結婚に踏み切ることができませんでした。 一人目はまだ私が20歳頃で、相手は私よりも年齢も信用も社会的知名度も高い、超富裕層でした。その頃私はサーキットで走るのが趣味で、明確に将来のビジョンを持っていた

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          相談相手がいない人が、創作の壁にぶち当たった時に読んでほしいメモ

          毎日、小説とか漫画原作のネタを考えているだが、よく壁にぶち当たる。そして気軽に相談できる相手がいない。壁打ちをしてくれる友達はいるが、自分とキャリアが近い人だったり、やりたいと思っているジャンルが似ている人が私の周りにいないので、一人で考えるしかない。しかも何が正解かわからない。正解が無いというのは自由なことでもあるが、吐きそうにもなる。というか吐きながら考えてる日もある。 今日、持ち込んだ漫画原作の返事がきた。一回他社に持ち込んだのだが、そこでは「媒体を読んでいる読者層と

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          普通の人でいいのに!を読んで思ったサブカルとアニオタの断絶

          話題となっているコミックDAYSの漫画「普通の人でいいのに!」が、哲学サロンでも話題なったのですが、私が読んで考えた感想を綴っていきたいと思います。 漫画を読んだことない、という人向けに作者さんのツイッターを貼っておきますね。 内容は、ワナビー(何者かになりたいと憧れている)である33歳女性が、自分より上位のサブカルコミュニティに属しつつも、そこで自分の「何も無さ」に打ちのめされていくといったもの。 ツイッター上でこの漫画のキャラクターについて賛否がありましたが、この漫

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          15年くらい悩まされている悪夢

          15年、いやもっとか?私は同じ夢を見て起きることがある。 高校一年生の時に好きだった男の子の夢である。正直、その男の子の顔は覚えていないし、今も想いを寄せているなんてことは全くなく、寂しさがある訳でもない。 恋愛が充実してようが、忙しくしてようが自分のコンディションに関係なく15年間的にその男の子の夢を見るので今日はそのことについて書こうと思う。 その男の子とは高校一年生の時に同じクラスになった。仮名でAくんと呼ぼう。そして思い出を過剰に美化しないよう当時のことを淡々と

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          うまくいかないことが続く時にモチベーションを維持する方法

          インスタで、不定期でお悩み相談を受け付けているのですが、そこで「うまくいかないことがあるときにどう気持ちを切り替えていますか」という質問をもらったりします。 私は「まぁどっちでもいいか!」と興味を薄れさせてみて、他の新しい楽しいこと構築しているのですが、それ以外にもう一つ実践している方法があるので今日はそれについて書いていきたいと思います。 うまくいかないことが続きまくると、「うまくいかない」という現象を一般化してしまって自分には能力がないとか、才能がないとか、人格がどう

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          往路と復路で地に足がつく

          一つに場所にずっといるのが難しい、という感覚を持っている人は少なくないと思う。落ち着きがなくていろんな場所を回遊してしまう、という状況を思い浮かべた人もいると思うが、今日書きたいのは「一つの場所に属しきれない」と感じるアウトサイダー的感覚についてである。この感覚をわかりやすく説明するとなると、おそらくスナフキンを引き合いに出すのが一番早いと思う。ムーミンのよき友であるスナフキンが「ムーミン、春になったらまた会おう」とどこかに出かけてしまう。彼は1匹狼の吟遊詩人的なキャラクター

          往路と復路で地に足がつく

          尊敬している人について

          生きていく過程において、会った回数などは関係なく「尊敬している人」は存在するのではないでしょうか。私にも人格者として尊敬する人が三人います。そのうち一人の方は器が大きく人としての優しさを絶やさないという面で尊敬しています。二人目の方は逆境に負けない愚直な精神性を尊敬しています。三人目の方は、環境によって落としてしまう命を救うという求道に対する姿勢を尊敬しています。 なぜこの話をしているかというと、ぴぷるのドラマ化にあたり、昨日新聞や雑誌のインタビューを受けさせていただいたの

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          ぴぷるは実験小説です。【キャストさんが解禁となりました】

          【ドラマW:ぴぷるキャスト解禁となりました】 キービジュアルとキャストさんが公開になりました! ドラマ化にあたり、周りの人から「ドラマWってクオリティ高いですよね」とお声がけいただくことが何度かあったのですが、ぴぷるもクオリティの高い作品となっています。 AIぴぷる役はアヤカ・ウィルソンさん、研究者深山役は大原櫻子さんが演じてくださいます。Wヒロイン、どちらもぴったりじゃないですか? 深山は、大原さんの芯の強そうな眼差しを持ちながらもどこかあどけない表情が垣間見れるとこ

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          パラサイトの奇妙な後味(ネタバレ無し)

          パラサイトをようやく観ました。 暗い話はあまり得意ではないのですが、コメディだと思っていたら想像以上に悲しい描写の連続でした、観た感想としては「相対する意見が芽生えた来て複雑」という言葉が適切なように思います。 以下、ネタバレ無しの感想です。観た人にはどのシーンかわかると思います。 講談社現代新書から出ている「韓国 行き過ぎた資本主義無限競争社会の苦悩」を読み、韓国の社会背景を頭に入れてから鑑賞に臨みました。 最近の韓国の流行語に「スプーン階級論」というものがあるらし

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          小説ぴぷるのドラマ化が決まりました(心境など)

          ダ・ヴィンチで連載していたSF小説「ぴぷる」が5月よりwowowさんで連続ドラマ化することが決定しました。 主演は朗読劇、WEBドラマでも主人公・摘木役を演じてくださった梶裕貴さんで、監督は「恋のツキ」などを手がけられた酒井麻衣監督と「アラサーちゃん」などを手がけられた瀧悠輔監督です。 自身の作品が初めて映像化することとなり、しかも連続ドラマにしていただけて本当にありがたいのですし、期待も高まっております。今回、ドラマに至った経緯などをお話ししようと思いnoteに書くこと

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          LINEノベルでの新連載小説についていろいろ書きました

          LINEノベルさんで新しく小説の連載が始まることになりました。 まだ取材が終わったばかりで、執筆中ですが以前noteでLINEノベルでの小説についてお伝えします、と書いておいてまだお話できてなかったので今日はLINEノベルの小説の内容などについてお話したいと思います。 まず、LINEノベルで書くことになった経緯としては「ぴぷる」の連載を読んでくださった編集者さんから人づてに連絡をいただいたことが始まりでした。 年齢も近い男性編集者さんなのですが、男性には珍しく海外ドラマ

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          漫画「WeTuber-おっさんと男子高校生で動画の頂点目指してみた-」連載スタート!!

          やわからスピリッツさんで新連載の漫画がスタートしました。 原作を担当しております。 共同原作の飲茶さんと「バディものの動画クリエイター漫画作りたいですね」と話していて始まった企画です。この企画を立ち上げたのは2年半前で、ようやく形になって感無量です。 作画は稲井雄人先生、監修は超人気YouTuberのラファエルさんが担当してくださっています! この作品は、「放送作家になりたい!という夢があったものの、家庭の事情で諦めてしまった中年おじさん」と「夢しかない能天気な男子高

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