様々なコンペの意味や意義
先日、僕たちのチーム TRI-FOLD OSAKA が開催したEmerging Artists Osakaが終了しました。
内容はアンデパンダンという古くからある公募展の形式を引き継ぐ形をとっていて、出展に際しての審査はなし。サイズもおおよそ一辺が3m以内であればokというものです。
多様な時代、コンペ一つとってもさまざまな形があります。
少し印象に残ったことがありました。
僕が今まで出してきたり見てきた中で一番良い形のコンペというと、ブースがあって、そこに作品を展示して、さらにその前に作家がついて、立ち止まったらプレゼンする、という形です。
その中で大賞など各賞が与えられ、賞は逃してもたまたま見にきた審査員ではないアート関係者と繋がれることがあります。
なので今回のような一人一点、といった展示メインのコンペと比べると予算はそれなりにかかってしまうがメリットも大きいと考えられます。
僕は一人一点でしか判断できないということがデメリットだと思っていたのですが、今回Emerging Artists Osakaにて各賞をもらった方々を見ると、他のコンペなどとは全く違った結果になっただろうと思います。
つまりコンペによって選ばれる人も作品も傾向も全然違う。それはお笑いの賞レースにも似ているなぁと感じました。
M-1で認められなくてもキングオブコントで認められる人がいる。それらで認められなくてもR-1やIPPON グランプリで見出される芸人さんがいる。
今はどの業界であっても様々な趣向と傾向に対してのコンペが存在し、全日本国民的美少女コンテストに通らなくたってミスIDに通ればそこに価値がついてきます。そもそも志向性が違う。
様々なコンペの志向性に合わせてチャレンジを続けることで自分に似合ったジャンルやステージ、雰囲気や作品のサイズを図ることができるのだろうと思います。
今回の大賞の穂波さんは他の色々なコンペでも結果を残しつつあるので納得の一等賞。ただ、それ以外の人たちに関しては僕らのコンペだからこそ、今回の結果になったんだろうなぁと思っています。
こうした僕らのコンペだからこそでた結果を、今後どういったステップに導いていくのかが次に考えなきゃいけないことだろうなぁ・・ということで、引き続き精進してまいります。
大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。