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ギャラリーが作家の作品に物申すとき。

大阪の中崎町という町で9年間ギャラリーを運営しています。

基本は企画展といった、ギャラリー使用料などは頂かず売上のマージンを頂戴してギャラリー経営しています。

ギャラリーレンタルだとギャラリー側から作家さんや展示に関して指示するようなことはなく、最低限の審査などをさせて頂き、展示することになります。

企画ギャラリーとなると、作家さんにお声かけして作家さんに丸投げ、という場合も作家さんによってはありますがギャラリーから色々と口出しすることもあります。

こーゆーことをXとかで言うと大体炎上案件になりやすいのですが、

パワハラセクハラは勿論ダメですが、作家が命をかけて制作している作品に対して口を出すと言うのは正直そりゃあ、あまりやりたくはありません。

ギャラリーと作家は先生と生徒のような関係性ではなく、基本的には同等の立場であるべきだと思っています。そして、理想の関係としてはギャラリーと作家が二人三脚で歩んでいくのがベストだと個人的には思っています。



で、最近はこちらから注文をつけることが多くなってきました。


今回のタカタニさんに関してもここ一年くらい対話を細かく重ねて今回の展示に辿り着きました。

「原さんに言われたあの言葉めっちゃショックでした」とも言われました。

勿論作品に対してですが、そこらへんは僕の言い方が足らなかったこともあると思うので反省しています。

しかし、命を削って制作している作品だからこそ、ギャラリーもその覚悟に答える形で同じポテンシャルで対峙するべきだとも思っています。


売上を上げる、利益を出す、なんてことは勿論お商売なので意識しつつもそれ以上に作品に対しての向き合い方、展示に対してのアプローチをどう導いていくのか、作家はやはりそこまで客観的に自分のことを見つめることは得意ではありません。

そこでギャラリーが作家のパフォーマンスを100%発揮させる為にどういったことが必要なのか、を考えています。


その為に作家さんとのコミニュケーションをもっととっていけないと思うし、単純にどの業界でも褒めて伸びる人もいれば厳しい言葉をかけたほうが伸びる人もいます。一概にどちらが正しいかなど分かりませんが時代的には前者ですよね。


そこらへんのバランスもすごく難しいと思いつつ、失言も含めて言葉には気をつけないと〜と思う日々。


今回の個展もかなり良い仕上がりになっております。是非ご注目を〜




大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。