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運営するお店の9周年でした。

最近初めましての方と出会うことがあると、毎度の通り「作家活動もしながらギャラリーもやってるんです〜〜」みたいな自己紹介になる。

どれくらいギャラリーされてるんですか?と言われてちょうど9年ですね、と言う。

「結構長いことやってはるんですね」と言われる。

そう、もう9年もやってるんです。昨日は9周年祝いをこじんまり行い、沢山の方に祝っていただきましたが、ギャラリーってゆー業種なので、作家さんがいないと成り立たないのですよ。本当、ありがたい限りです。


しかし勿論良いことばかりではなかったし、自分自身の経験値のなさ、至らなさから苦労もめちゃめちゃ多かった。


日本では10年以内に約70%、5年で50%の小規模ビジネスが閉店するってデータがあるように5年10年生き残るのだけでも本当に難しい。

正直、生きていく為だけのお金のことなら何とでもなると思っているのですが、それ以上に続けていく為に一番必要なのってメンタルです。


いくらお金があったり儲かったりしていてもメンタルの方がやられちゃってしんどいことの方が確実に多かったし、僕以外の人もそうだと思う。


僕は意外と繊細だし、考えすぎな面もあるので鈍感な人が羨ましくなることもあったけど、鈍感な人って周りの人が離れて行ったりしても気づかないんだろうなーと思う。気づいた頃にはもう遅かった、みたいなことも多いんでしょうね。


お店を経営する、お店でなくてもお商売をするのに一番大切な事は自分がやるべき事を とことん考え抜くことだと思います。それが足りない人は恐らく淘汰されていくことになります。

そして何事に対しても憂がった目で見ることなく自分の目でしっかりと確かめてみることが必要。


例えば絵画のネット販売にしたってコロナ前まではどこのギャラリーもそこまで活用していませんでした。コロナ以降アートフェアの作品でさえ現地に行かなくても購入できるようになりましたね。

「作品は実物を見て購入すべき」みたいな声がとても多かったのです。


そうした旧来の「なんとなくこうだから、こう」みたいな考え方に対しては世間の噂に惑わされることなく、自分の頭で考えるのが大事。


そもそも最初から僕がやってる「アトリエ三月」って名前はどうしても"ギャラリー"って冠をつけたくなかったからです。カテゴリーとしてはギャラリーでいいんだけど、分かりやすい冠はその分、


〇〇はこうあるべき!みたいな先入観で考えてしまいがち。


僕がやるからには型にハマらない、今まで誰もやってこなかったような運営形態や動き方をしたかったし、それは今もある程度はできていると思います。

そもそも周年で色のついたタコパやるって何やねん。


自分がやり続けられることを飽きる事なくこれからも続けていこうと思います。10年目突入しております。引き続き皆様よろしくお願いします。

大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。