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【古民家 古家具】自分の琴線に触れることは何ですか?

昨日も昨日とて、古家具類の引き取りに行ってきました。今日明日で、メンバーさんと一緒に一気に手入れをしていきます!

大正〜昭和初期の箪笥類がメイン。

古家具の引き取り依頼をしてくださる方で『このままだと捨てちゃうから、とにかく持っていってほしい!』という方も入れば、『なるべく高く買い取って欲しい』という方もいる。

以前、そのことについては少し触れました↓


昨日のお客さんは「曽祖母や祖母が大事に使っていた物だから、できれば大事に使ってくれる方の元へ、渡ってほしい」という方でした。

⚪︎「環境のため」と言われてもピンとこない。ピンとくるのは「想い」

古民家の遺品整理だったり、古家具類の引き取りの仕事をしていると「環境のために再利用いいですね」「SDGsだねーー」と言われることも多々あります。ぶっちゃけて言うと、私は全然ピンと来ません。

環境のためにやっているわけでもなく、

社会のためにやっているわけでもない。

自分がやりたいからやっている。とてもシンプルです↓



でも「人の想い」にはとても敏感です。

昨日引き取りに伺った古民家は、本当に立派なお宅、というよりも「邸宅」で、歴史も明治時代からのものでした。

色んな人が出入りをして、家もとても手入れが行き届いていた。素敵な邸宅でした。引き取らせていただいた曽祖母様から受け継いだ桐箪笥。それを他の人へ譲るのにも、色んな事情があり、そして本当に色んな想いがあったと思います。


他にも引き取れるものもあったり、逆に力不足すぎて引き取れないものもありました。毎回、思うわけです。


「全然力になれていないな。

理想と今立っている現在地は、本当に乖離していて

まだまだやることはたくさんあるんだな」


と。

その度に自宅古民家のお仏壇にお線香あげて、大家さんのご先祖様方に弱音を聞いてもらってます。住み始めてから、何回弱音を聞いてもらったか覚えてない 。。。


代々住み継いできた家には、何十年、多いものだと百年以上の歴史があって、その分積み重なった想いがある。だから、古民家が好き。逆を言うと、新築には興味がありません。

⚪︎新築は新築でも、想いを繋ぐ新築

神奈川で進めているプロジェクト #ニカイメノイエ は新築を建てるプロジェクトです。

ただし、ただの新築ではない。新築ではあるけれど、自分たちが住んできた家を一度解体し、その家に使っていたフローリングや壁材、床材、洗面シンクや水栓など。ありとあらゆる部材を、どうやって新築に再活用できるかがコンセプト。


「ただ人手をかければいいわけでもなく、かといって何でも捨てるのは違う」

「今まで大切に住んできた家に感謝して、そして、どうすれば次の家に余す事なく活かせるか」


これにはやっぱり、胸を打たれるわけです。余す事なく使おうとしたフローリングでさえ、どうしても半端な部分は出る。「フローリングとしてではなく、別の材料としてなら使えるはず。。」と思い立って、こっそり端材のフローリング使って額縁を作って、こっそりとプレゼントしたわけです。


間取りにあわせて加工されてたフローリング。流石に、このままは使えない。


材料として見たら、写真やドライフラワーを入れて飾れる額縁にアップサイクルできる。

※まだまだ廃棄してしまう材料も多く、それでも色んな手段やアイディアがあれば、活用方法は無限に広がっていくはずです。この探求はずーーーーーーーーーっと続いていくでしょう。


こういうサプライズをしたのも、プロジェクトに本気で取り組んでいる仲間に、心を打たれたから、ちょっとでも力になれればなと思ったから、自然とそうしていました。おかげで喜んでくれていました。

※Instagramで #ニカイメノイエ で検索すると、今後は少しずつ情報はアップしていくと思います。興味がある方は見てみてください!


⚪︎自分の琴線に触れるのは何ですか?

仕事然り、家然り、家具然り、他の何か然り。

本気で取り組んでいる人、想いを持っている人に、やっぱり敏感で胸を打たれる。


その気でもなく、


やる気でもなく、、


本気だから届く。


私の琴線に触れるのは「取り組んでいる人の想い」です。あなたの琴線に触れるのは何ですか?

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