枝豆 ビール 冷奴でお祝いしよう!
「今夜、飲み会があるから会うのは明日にしようか〜」
と言われた時、心底、やった…と噛み締めていた。(ごめんよ恋人よ)
何故って、それはそれは大好きなバンド・くるりのライブハウス無観客ライブ生配信がある記念すべき夜だから…!
くるりにはそれはそれは人生、助けられている。心疲れて旅に出た京都の鴨川沿いで、ボーッと乗った路面電車で、もちろんライブで、幾度となく聴いてはきれいに絶望させてもらって、その上で生命力を取り戻していた。
仕事がMAX忙しかった頃にはSIRIから「次に聞くのはこれ?→『つらいことばかり』」とくるりソングを勧められるほど。笑
今年3月、札幌での2daysライブにはお礼参り的に2日間きっちりとチケットを取っていたのに、コロナであえなく中止に。
だからこそ、今夜の配信ライブはリベンジお礼参りだと心待ちにしていた。
まずは枝豆、ビール、冷奴で記念すべき新形態のライブをお祝いだ!
夕方も早々にお風呂に入って体を清め、酒(ビール)で内側から身を清め、早々に配信サイトにログインして開演を待った。
正直、今回のライブ形態だとライブハウスの開演前のあの高揚感、始まってほしいような、ほしくないような。。は味わえないのかなと諦めはあった。
ところが、配信サイトではチャットで視聴者同士が今の思いを共有できるという試みがなされていた。みんな思い思いに「まだかな」「1曲目何だろう」「ワクワク」なんて書き込んでいて、それはライブハウスでの開演前のざわめきのよう。
19:30ちょっと前、ライブ会場となる京都「磔磔(たくたく)」のステージ模様や会場の様子(壁の落書きや照明)なんかが映し出され始める。うわあこれこれ、ライブ前、会場のチェックする目線そのままのカメラワークがありがたい。臨場感。
(以下、ややセトリなどネタバレあります)-------
いよいよ開演。ゆるりとメンバーが入ってきて始まった『琥珀色の街、上海蟹の朝』。泣いた。なんの涙かよくわからんけど泣いた。
3月のライブに行けなかった悲しさ、というよりも遥かにまた彼らの音を聴けて嬉しい、よかったという安堵感が強かった気がする。
また岸田さんはじめメンバーも心底、いーいお顔で演奏されるのがいいんだな。
曲が奏でられるごとにチャットでは「うおおおーーー!」、「8888(←拍手音のパチパチパチを表現)」なんて盛り上がっている。
『宿はなし』の演奏時、私が何となしに「この曲聴くと京都に行きたくなる」と書き込めば、何人かが「わかる!」なんて同意してくれた。リアルタイムの効力よ。。
終盤に奏でられた『奇跡』は九州新幹線とも絡んだ一曲。先の九州地方の大雨を案じての選曲だったのかな。くるりはどこまでも温かい。
ラスト『everybody feels the same』ではチャット上にライブでお馴染みの掛け声がものすごい速さで流れていった。我が家ソファの上なのに熱い。すごいぞくるり(とファン)。
配信でも音はいいし、画像の乱れもほぼなしで主催者の意気込みを感じた。ありがとうくるり、そしてスタッフさん。。
\カンパ〜イ!(3杯目)/
ニューノーマルとか新しい生活様式、なんて言われている中、このライブ形式は今後、もっと広く浸透していくんだろうなーなんて可能性を偉そうにも感じた夜だった。
ただ、ライブハウスのあの高揚感を知っているからこそ、今夜が楽しめたというのも多少なりとある気がしている。もし私の子や孫の世代までずっと生音に痺れぬまま、配信ライブだけしか知らずに生きていくとすると…。
生の効力を知っているお節介オバからしたら、やっぱり生文化は耐えないでほしいよ、私もまたライブで痺れたいよ!て思っている。
生文化の復活の日まで私はコツコツと有料配信ライブでお礼参りをして、微力ながらも生の場が消えないお手伝いらしきことができたならば。
チャットでやりとりした人たちとライブでまた会えますように!
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