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暑い日にサッとできる、楽勝ガパオライス。

タイ料理の定番メニューのガパオライス。お店で食べるぶんには大好きだけど、自分ちで作るのはちょっと難しそうだなあ、と敬遠していませんか? 実はものすっごく簡単にできることがわかったので、この知見を食いしん坊の皆様と共有したくご報告します。

ガパオライスって、いいですよね。まず文字の響きがいい。ガパオ。ガ、ときてパオ。無邪気で天真爛漫な感じがする。もちろん味もいい。ピリ辛ダレで食べる鶏と玉子の、いわばタイの親子丼。ちょっとクセのあるナンプラーとバジルの香りの相乗効果でスプーンが止まらない。全面的に大好き。

しかし我が奥さんは東南アジア系の香りが基本的に苦手で、八角、パクチー、ココナッツミルク、ナンプラー(ニョクマム)がダメ。となるとタイあたりの料理はだいたいアウト。したがってなかなか作る機会がなかった。

しかしきょう、奥さんは友人(昨今の事情で雇い止めになった元バイト先の同僚さん)に野菜とコメのお裾分けのお裾分け、兼ランチで不在。そのうえ先日オカンが持たせてくれた野菜の中にバジルがあった。これはもうガパオに絶好の機会、ガパオ日和であると、いそいそとキッチンに立った。

関係ないけど友人と休日にランチが楽しめるなんて、以前の暮らしがかなり戻ってきた感じしますわねえ。しみじみ。

調味料の比率が難しい? そんなことありません。

まずガパオと聞いて怯むのは調味料のとっつきにくさだと思う。何をどれだけ入れればいいか戸惑うでしょ。いろいろググってみて、ああもうこれでいいんじゃないかしらん、と試した比率が悪くなかったのでお伝えします。

それは、全部小さじ1(一人前)。

ガパオ08

もうアレですよ。全部同率でいいです、このさい。難しい比率見たらそれだけで作る気が失せるでしょ。

上の写真がさみしかったから文字を入れたけど、もっかい下に記します。

<簡単ガパオのたれ 一人前>
酒(紹興酒or日本酒)、砂糖、醤油、オイスターソース、ナンプラー
全て小さじ1
そのほか鶏肉の下味に塩コショウ、醤油、酒 適宜
豆板醤 小さじ1

まずはこれで全然問題ありません。一回作ってみて若干甘いなと感じる人もいるかも。そういう方は砂糖を減らすとか、各自調整してください。騙されたと思って一回目はこれでお試しを。

ただ、ナンプラーあるいはニョクマムがないと本場の感じには近づかないので、そこは面倒でも入手することを強くオススメします。

手軽さは親子丼やチャーハン並み。

ガパオ05

鶏モモ肉を賽の目にカットし、塩コショウ、醤油、酒などをたらり、下味をもみ込む。解凍しきらないまま切ったらマグロみたいになっちゃったけど鶏です。もちろん鶏ミンチでも可。個人的にはこのごろごろ(ころころ?)肉スタイルが好きだなあ。

ガパオ06

野菜はそれぞれ1センチ角程度に刻む。きょうのチョイスは謎のとんがらし、紫玉ねぎ、モロッコインゲン。玉ねぎとピーマン系は入れた方がそれらしくなります。小松菜、ナスなんかは水っぽくなるのでオススメしません。

ガパオ07

鍋に刻みニンニクひとかけと油を熱し、香りが立ったら鶏肉を入れて炒める。鶏にあらかた火が通ったら野菜を投入。

ガパオ10

野菜にツヤが出てきたら鍋肌に豆板醤(小さじ1)を熱する。

ガパオ09

先ほどのタレを回しかけ、わっしゃーっと炒める。食べる直前にスイートバジルを一束、葉っぱを手でちぎって入れる(写真撮り忘れた)。バジルはすぐ黒ずむので手早く(盛り付けたら生バジルを数枚トッピングすると映えます)。

カンタンガパオ、アローイ。

ガパオ02

半熟目玉焼きと一緒に白ごはんに乗っけたらできあがり。ミニトマトは彩りで添えました。結果、箸休めにちょうどよかった。

ガパオ03

思いつきで「全部小さじ1」で合わせた調味料、どうかな……。

おお、うんうん、悪くない。上出来。アローイ。きちんとガパオになっている。これこれ、ごはんが進む甘辛鶏肉炒め。最高やわー。

あえてちょっと難を言えば気持ち甘めかも。砂糖は小さじ1も要らないのかなって気がしたなあ。でもそれはほんのちょっとのことで、全体としての仕上がりは悠々ストライクゾーン。もしかして、鶏がごろごろ肉じゃなくてミンチだともっと味がからむので、感じが変わってくるかなあ。

もし調味料の比率のとっつきにくさで敬遠しているんだったら、ぜひ一度この「全部小さじ1」で作ってみてください。慣れれば親子丼やチャーハンを作るのと同じぐらい簡単スピーディに作れますよ。

ようやく列島は梅雨明けの兆しが見えてきて、これからきっとイヤになるぐらい暑い日が続きます。野菜、お肉、ごはんがワンプレートでバランスよく摂取できるお手軽ガパオで、エナジー補給してください。

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