Cheap Chicにお遍路旅 ~カブでお遍路2022秋~ 番外編
南無
第57番札所栄福寺住職は白川さんの本を読んでみました。なかなかポップで、時にロックな書きっぷりで、白川さんの坊さん哲学が伝わってきました。
白川さんが小職と同年代の方であるというのも要因かもしれませんが、普段あまり本を読まない、読み始めても中々進まない小生が、意外なことに、サラッと読み切りました。
今回は、本を読んだ感想と、それにまつわるエトセトラを書いてみます。
■ キッカケは、住職ご自宅の意匠
それは栄福寺に立ち寄った時の事です。なんかびびっときまして。
まずもって、住職のご自宅?がカッコいい。
建物から出てきた、奥様らしき方に、”この建物、ご自宅ですか?めちゃカッコいいですねぇ~”と聞いてみたところ、答えは(控えめに?)”Yes”でした。
参拝を終えてからの帰り際、境内の掲示板が目に留まります。なんだか、住職、執筆活動もされてるみたい。("やり手の住職なのかな?お洒落な家を建てちゃって~。"失礼💦)
参拝時は、これくらいの印象でした。
その後、善通寺まで歩みを進めた時の事です、
以前にご紹介した、善通寺のお宿で、またびびっときまして。
それで少し調べたら、”白川密成”の名で、実にポップなカバーの本(ページトップのイメージ参照ください)、が引っかかり、そのタイトルは、”ボクは坊さん。”とな。
とりあえずメルカリでポチっとし、自宅に帰ったら読んでみるかな、となりました。
■ 読書感想文
読んでみた感想は、サクッと書くと、
実にポップ、時にロックで、読みやすい。40代の比較的信仰に厚くない方にミートしそうな書きっぷり。
カタカナ多用。例えば、アンビバレント(相反)、ラジカル(激しい)、オルタナティブ(代替)とか。
お坊さんが書くのだから当たり前だけど、仏教に執着してないか?無理して”好き好き”言ってないか?あるいは、編集者の加筆によるものか?
というところです。
ポップ・ロックという点は、中村一義のハレルヤが出てきた点、うわーっ、同年代~、と感じました。住職のお歳は、3歳上の我が兄と同じでした。
実は、我が家には妻が買い集めた仏教や禅に関する書籍があまたあり、小生も何となく興味をもって、それらを手にしたことがありましたが、最初だけ読んで後が続かないことが通例でした。ところが、自分でポチっとした当該書籍は、思いのほか読みやすく、短期間で読み切りました。なんだか嬉しかったです。
そもそも、本を読み切ること自体が稀な小生ですが、ここ数年で読み切った本と言えば、
サピエンス全史 ユヴァル・ノア・ハラリ著
ももたろう ガタロー☆マン著
位しか思いつきません。あとは、資格試験の参考書、位ですかね。
カタカナについては、同じく小生も、どういうわけかカタカナ病で、この本が出版された時期も、思えば、コンパティビリティ(相溶性)とか、セルフ・サフィシェンシー(自己完結性)とか、連呼してたっけか。。。今でも、プリミティブ(根源的な)だの、クリティカル(決定的な)だの、マンダトリー(契約義務)だの、連呼してますが。。。
つまり、同類の人種、と認識しました。同じ匂いがしました。
執着については、まぁ、前提条件のようなものですね。
■ 読み終えて思うところ
白川さん、時代とともに宗教のとらえ方は変わる、っておっしゃってますね。
他方、上述したハラリさんの本では、幸福のあり方について、
昔: イデオロギー/宗教/政治
現在: 物質的豊かさ/資本主義
これから: 生物学的幸福
のパラダイムシフトだ、
ってなことが書かれていたように思います。
確かに、大きな流れはこんな感じなのかもしれません。でも全体感であって、世の中は単一ではない。重なり合って、これからはさらに多様性が許容される世界になっていくのかなと。信仰もその一部なのかなと。
因みに、小生、この”生物学的幸福”という言葉に、びびっときまして。。。
要は、セロトニン出していきましょう!パートナーとハグしましょう!
ってことか?と。そう解釈しました。
もとい、
事、仏教、お寺さん。後継者不足やら檀家さんの減少などで、経営が危ぶまれる、淘汰の時代もやってくるのかもしれません。
しかしながら、科学がどんなに進歩しようと、幸福の形がどのように変わっていこうとも、わからないことは尽きないでしょうから、なんにせよ心のよりどころの一つとして、宗教は生き続けていくんでしょうね。
■ 結局のところ私って
また余計な話ですが、プロセスエンジニアとしては、、、
エネルギーの世界でも、バイオマス→石炭→石油→天然ガスと時代の変化とともに主役が変わってきています。今や一回廻って再生可能エネルギーを、今度は2次エネルギーの電気と水素でハンドリングする時代に移行しようとしてますね。これもパラダイムシフトですね。
でもエネルギー(化石燃料)の話なんぞは、産業革命以降の話で、ここ200年ほどの話。
弘法大師様は今年で生誕1,250年だそうで、桁が違いますね。
もとい、
小生、白川さんと同類の人種では?と上述しましたが、
結局のところ私って、知的好奇心が強い、または、単なる”やりたがり”という事なのか。。。
お遍路の旅に出かけたのも、アントニオ猪木さんに背中を押されただの、弘法大師様に手招きされただの、のたまうてきましたが、、、実のところ、、、
マラソンやトレランに挑戦するのとおんなじ感覚で
なんかチャレンジしてみたい
ちょっと人と違ったことをやってみたい
落ち着きがなく、兎に角、あれやこれやしていたい
という性格から、四国に出かけて行った、ということかもしれません。
そういえば、小学生の事から通知表には”落ち着きがない”と書かれつづけ、就活でもエントリーシートに”慢性やりたがり症候群”と自分の特性を称して、アピールしてました。。。歳を重ねても、きっと根っこは変わらないんですね。
■ 栄福寺のHPを見てみた
本の中に登場する、”演仏堂”が気になってHPを見てみました。"山歌う"、とは、しゃれた名前のHPですね。
演仏堂、とは、スタジオ、寺務所、提案所、書庫、という機能を併せ持つお住まい、ということのようです。お兄さんの設計、ということです。私がびびっと来た建物はこの演仏堂であることがわかりました。
さて、白川さん、演仏堂の話でお兄さんが登場しましたが、
そういえば、お祖父さんからお寺は引き継いだようだけど、お父さん、まだ登場されていません。
で、よーくHPを見ていたら、お父さん、高校で化学の先生をされているようで。
これまた化学屋の小生は、またもやびびっと来てしまいまして。
科学と宗教って相容れないもの、といったイメージがあります。そのような議論や何かしらの結論のようなものが世の中にはあるのかもしれませんが、お寺に生まれた方が、化学に関わっていらっしゃるとは!
お寺と先生というところは、つながる部分がありますが、化学の先生という部分は、意外でした。そういえば、小生の通った高校、化学の先生ってみんな仏様のような人が多かった様な気が、、、たまたまか。
対面でお話したことのない方の事をあれこれ書くなんて。。。なんだかストーカーみたくなってきたので、ここら辺でお終いにします。
合掌
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