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うつ病患者がニート脱却してアルバイトはじめてみた。

 アルバイトをはじめました、うつ病治療中のおはるです。

 アルバイトをはじめて約1ヶ月経ったので、環境や心情、体調の変化を記録しておこうと思います。

1.アルバイトをはじめたきっかけ

 きっかけのお話の前に、わたしは今年の1月末に仕事を辞めてから9ヶ月半、就職もアルバイトもしていませんでした。短期の派遣などもしていません。

 おこづかい程度に収入を得ることはありましたが、生活できるレベルではありません。失業手当は給付期間を終了しています。

 わたしは現在恋人を同棲をしていて、毎月お給料が入るとその月の収入とカードの請求額を計算していました。仕事を辞めてからはそれまでの貯金を切り崩して生活費の足りない分をまかなっていました。いわゆる赤字です。恋人の収入額は大きく変動していないので、赤字が続くと自分の責任という気持ちが大きくなります。月に1回の憂鬱なタイミングです。それでも失業手当を受け取ることができた数ヶ月間は、働いていたときとまではいかないけれど、それなりに生活することができました。でもそれもなくなりいよいよ今後を考えなくてはいけません。
 自分1人だったらなんとか、というか適当に生きていくのですが、人と一緒に暮らしているとそうはいきません。まともに働いている恋人に、わたしのせいでやたらとひもじい生活はさせられないし、一緒にいるのにわたしだけ食事を摂らない・どこにも出かけない、なんてこともできません。ふたりの生活を守るために、わたしもそれなりに稼ぐ必要があるのです。
 …とまぁそんなかんじで収入を得ようと考えました。

 収入を得る方法はいくつかあります。

 現時点のわたしが1番安定収入を得る方法はフルタイムで就業することですが、うつ病治療中ということもあるし、これまでの経験上フルタイムで社会に出てやっていけるイメージがまったくできないので候補からは外します。

 つぎに考えるのはフリーランスとしてフルタイムと同じくらいの収入を稼ぐことですが、いきなりはじめて「はい、今月30万円稼げた!」なんて仕事はわたしのスキルではできる仕事はありません。ゆくゆくはそうなれたら理想ですが、生活できるレベルまでの基盤をつくるまでに時間がかかりすぎて、恋人を道連れにして路頭に迷うことになりかねません。

 なのでひとまず、自分の働けるペースで出勤できることを条件に、派遣・アルバイトで仕事を探しました。

2.仕事探しをするだけでメンタルが削られるほどの社不だった

 冗談抜きに、求人票を見るだけで目眩したときは焦り倒したよね。どんだけいやなんだよって。

「週3 在宅」「週2 〇〇(最寄り)駅」などで適当に探していくと、いくつか興味のある仕事が見つかりました。
 探し始め当初は在宅でできる派遣の仕事をする予定だったけれど、フルタイムの求人が多くてなかなか見つからず。やっと条件の合う仕事を見つけて応募をしてみたけれど、派遣会社とのタイミングが合わず(わたしの登録方法がタイミング悪かったのか、選考から漏れてしまった)マッチングできなかった。ここで在宅ワークの仕事を探す気力が無くなってしまう。数日間は代わりの仕事を探したけれど、諦めて近所の求人で興味のあるジャンルで探してみることにしました。

 なるべく人と関わりたくない、と思っていたのになぜか検索したジャンルは飲食系でした。なぜかと言うと、妹に「クレープ屋さんでバイトしてるお姉ちゃん、かわいいと思う」って言われたから。妹に弱すぎる。でもこの妹のひと言と、たまたま近所で人手の足りていないクレープ屋が存在していることにより、クレープ屋でのアルバイトがはじまりました。(ネットから応募できて、履歴書不要だった点も、社不にはありがたい応募の決め手である。)

3.数年ぶりの新人アルバイター

 無事面接も合格し、初出勤。本当に人手が足りないらしく、1日でも早く仕事を覚えて戦力になってほしいといった印象を受けました。ひとまず週2日の激ゆるシフトで開始。
 面接時に年下だと思っていた店長は1個上で、無駄な動きも絡みもなく、かと言っていじわるでもない、わたしにとっては相性の良さそうな上司でした。上司との相性によっては入社数日で仕事がいやになることも大いにあり得るので、これはありがたかった。

 現在もまだまだ仕事を教えてもらって覚えている段階だけど、すこしずつできることが増えるのはやっぱり楽しいです。新鮮さって、これ以上にない刺激だと思う。

 アルバイトにたいする情熱や理想などはまったくなくて、悪い気持ちにならずにお金がもらえればそれで十分、というメンタルで続けていくつもり。無理だと思ったらすぐに辞める。そう思っていないととてもじゃないけど続けられない。

4.アルバイトをはじめて変わったこと

 アルバイトをはじめてから、当然、環境の変化がありました。

 まずは良い変化です。

・決まった時間に強制的に外出する
決められたシフトの時間に間に合うように家を出る。強制的に外出する理由ができることは良いことでした。おまけに自転車で通勤しているので軽い運動にもなります。外の空気を吸うことで気持ちがすっきりとします。

・覚えることが多くて頭が働いている
わたしはおそらく人並みよりも記憶力が良く、なにかを覚えようとしているときは、かなり頭が働いています。家でゆっくりしたり、好きなことをする時間(noteを書いたり、読書をしたり)も必要な時間ですが、なにかを覚えようとしたり、勉強しようとしたりする時間はパリッとしていいなぁと感じました。

・知り合いが増える
自分にとって良い人と巡り会えることが前提ですが…、仕事をしていない・家からあまり出ない生活だと、関わる人が固定されています。恋人、家族、特定の友人以外、滅多に関わる機会がありません。外に出ることによって新しいご縁があることは良いことと捉えていいかもしれません。

 つぎに、良くない?変化もあります。

・体の疲れがハンパない
シンプルに立ち仕事なので、慣れないうちは疲れるものだとは覚悟していましたが体力の無さを痛感します。最後の1時間はずっと首の付け根と腰から下が痛すぎて自分との闘いです。終わったあともしばらく動けなくて休憩室でぼーっとするか、帰ってソファで固まっています。

・出勤前の謎の眠気と憂鬱感
バイトが入っている日だけ、体が拒否しているとしか思えない謎の眠気に襲われます。眠すぎて気持ちがだるくなるのか、眠気プラス憂鬱な気分なのか曖昧ですが、ときどき気分も落ちることがあります。大きくなるようなら、無理に続けるのは難しいかなぁと思っています。

・不特定多数の人間とコミュニケーションを取ると気分が落ちる
飲食店なので、接客も業務のひとつになります。以前は接客も得意で好きだったのですが、いまではすっかり苦手なことのひとつです。人と関わることで気を吸われている気分になり、どんなタイプの人を相手でも関わることをリスクと感じています。

5.メンタルクリニックでは

 アルバイトをはじめて2回出勤したタイミングでメンクリの受診がありました。先生に「アルバイトをはじめてみた」と話したところ、「とても良いことですね。無理をせずにつづけてみてください」と言われました。無理をしてまた自分を追い込んだり、疲弊しては意味がないのですが、すこしずつ外に出ようとする姿勢は良いことのようです。

6.全体的に自己評価すると

 アルバイトをはじめたからと言って劇的に人生が好転した、ということはありません。良い影響もあれば、負担となる影響があることも確かです。
 でも自分の選択で外へ出て、数時間だけでも労働をしてお金を稼ぐというのは、いまのわたしの生活にはあってもいいことなのだと思います。1ヶ月経ってみてすこし疲れが見えはじめているので、今後どう向き合っていくのか、いつまでもアルバイトを続けたり、アルバイトの割合を増やす予定はないので、そのあたりの人生設計もゆっくりやっていきたいと思います。



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