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あおちゃんとチョコ

あおちゃんは我が家の愛猫。
ピチピチの一歳の女の子。
「ねえ、ナオキ」
あれ?
さあやは寝たはずなんだけど…。
声の主はあおちゃんだ。
びっくりしたが聞いてみた。
「あおちゃん、どうしたの?」
「チョコが食べたい」
えっ!あおちゃんがチョコ?
僕はダイエット中のさあやに内緒でチョコを買っていた。
「ねえ、チョコ、チョコ、チョコ」
「わかった、わかったよ。」
僕は楽しみにしていたチョコを、泣く泣くあおちゃんにあげた。
「ひゃっほ〜、おっいし〜」
お腹いっぱいにチョコを食べたあおちゃんは、
「やばい!太っちゃう」
そう言うと、軽快にステップを踏み続ける、まるでエアロビをするかのように。

夜明け前にあおちゃんはスヤスヤと眠りに堕ちた。
「おはよう〜」
入れ替わるようにさあやが起きてきた。
「お腹いっぱいチョコ食べた夢みたよ。でね、やばいから、いっぱい運動したの。えらいでしょ」

「えっ!」

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