見出し画像

読めば、京都に行きたくなる。【京都寺町三条のホームズ】の5つの魅力〈後編〉

みなさんこんにちは。Happyです。
今日は、先日の記事の後編です。前編をまだお読みいただけてない方は、下記のリンクからどうぞ!
※この記事にはネタバレが含まれている可能性があります。

魅力③骨董品や美術品などに詳しくなれる

『京都寺町三条のホームズ』のもう一つのキーポイントでもある「骨董品」。作中には様々な骨董品や美術品たちが登場します。

それも、日本のものだけではなく、中国の青磁やヨーロッパの絵画など、そのジャンルは多岐に渡ります。
作中では基本、ホームズさんがその骨董品や美術品の概要や作品ができた時代背景などをわかりやすく解説してくれています。

実際に作中に出てきた美術品をネットで調べたり、美術館や博物館に見に行くのも、さらに知識を深めるには良いと思います。

かくいう私も、この本に出てきた美術品を実際に見に行ったりしました。やはり文字だけでは感じることができないこともあるので、気になった作品は直接見に行ってみるのをオススメします。


魅力④登場キャラクターたちの成長を感じられる

魅力①と若干被ってますが、第一巻から最新刊まで読むと、登場キャラの成長っぷりがよくわかります。

特にヒロインの葵ちゃん。もともと「良い目」を持っていたものの、美術品に関する知識が全くなかったのに……。と驚くばかりの成長ぶりを感じます。美術品に関する知識だけではなく、人として成長していく姿も読んでいて興味深く感じるところがあります。

そしてホームズさん。初回登場時からかなり出来上がっていましたが(?)、彼もまた葵ちゃんに出会ったことで、鑑定士として、人間として成長していきます。

またホームズさんのライバルが出てくるんですが、そちらも初期から比べるとすごい変わりよう。ある意味、このシリーズの中で一番成長しているかもしれません(笑)。

ここで紹介した以外のキャラクターも、様々な出来事を通して成長していく姿がきめ細やかに描かれています。自分のお気に入りのキャラクターの成長ぶりを読んでいくのも、一つの楽しみかもしれませんね!


魅力⑤散りばめられた人生訓

人生訓、という言い方には少々語弊がありそうですが……。
本文には、ときどきハッとさせられる文章が出てきます(人それぞれ感じ方は違うと思いますが)。

それは偉人が残した名言だったり、作中のキャラクターたちの会話だったり、本当にいろいろですが、今回は私が特に「納得できるなぁ」と感じたものを二つご紹介します。

「贅沢には、『良い贅沢』と『悪い贅沢』があると思うんです。たとえ贅沢だと感じても、自分の得た経験を糧とできるならば、それは『良い贅沢』であり、素晴らしい勉強だと思いますよ」

(京都寺町三条のホームズ 第1巻 第四章より)

ホームズさんは、作中の中で若いうちに良い贅沢を経験しておくことが後の自分の糧になるというようなことをよく言っています。

この考え方には私も納得で、「感性を磨く」ということとつながっていると感じます。私もなるべく『良い贅沢』ができるよう心掛けたいものです。


「オーナーは元々、裕福ではなかったですしね。ですが、昔からよく言っているんです。『人が金を追いかけるのではなく、金が人について来るんや』と。つまりたとえお金がなくとも、『今はたまたまないだけで、自分はやがて必ず金がついてくる人間だから』と信じて、心付けを渡し、人にご馳走しと富豪のように振舞っていたら、そのうち本当に金がついてくると。豊かな心が、豊かさを呼ぶということですね。それが真実かどうかはさておきまして、自分もそうありたいと思っているんです」

(京都寺町三条のホームズ 第5巻 第一章より)

少し長いですが、これも私は納得しました。
なぜなら、私の母が常日頃言っていることとほぼ同じだったからです(笑)。

富は余裕のある人にのところにしか来ないと、私は思っています。
たとえ今なくとも、自分は将来豊かになれると信じていれば、案外なれちゃうものだと思うんです。

ただし、それ相応の努力をすることが大前提であるということをお忘れなく。

ここで紹介した以外にも、自分の人生を豊かにしてくれる文章と出会うことができるので、ぜひお気に入りの一文を見つけてみて下さい!


終わりに

二回に渡って紹介してきた『京都寺町三条のホームズ』。ストーリーや文章自体はライトな感じですが、がっつり読み込めるシリーズだと思っています。気になる方はぜひ読んでみてください!現在14巻まで刊行中です。

今回はこの辺で。最後までお読みいただき、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?