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『パパぱんぱん⑦』

その時でした。
「みゃー」
リビングの窓を、いっしょうけんめいにカリカリする音が聞こえました。
ミーです。
こんな暗い時間にミーがやってくるのは、
めずらしいことでした。
パパはソファからゆっくり立ち上がると、窓を開けました。
「みゃー、みゃみゃみゃ」
「んー、んー、んんん」
パパは、何やらミーと話しているようです。
真剣に話しています。
「あれ何?会話してんの?ウケる」
「パパ?どうしたの?ミーと何話しているの」
みんながその様子を見守ります。
ミーは窓とパパの太ももに前足を置いて、
みゃーみゃー言い続けました。


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