幼いうちから好奇心を引き出す「脳育て」の時期
我が家の子育ての時代には、
「脳育て」などという観念はなかったし、
「脳科学」なんて言葉も
聞いたこともありませんでした。
しかし、現代では科学的に、
「脳」も解明され始め、
脳の神経細胞の数は
生まれたときが最大で、
一部の領域をのぞき、その数は
生涯ほぼ増えることはないそうです。
但し、
神経細胞をつなぐ回路の密度は
脳の領域にもよりますが、
幼児期から学童期にかけてピークを
迎えてしまうそうです。
その時期に、多くの刺激を、
たくさん与え続けることで、
神経回路の発達を
援護することができるそうです。
やはり、幼児教育が大切なんですよね。
しかし、
ただ単に早ければ良いかといえば、
そうでもなく、
適した時期があるようです。
適した時期のことを、
「臨界期」と呼ぶそうです。
臨界期は、
脳の中で覚えたり感じたりする
神経回路(ニューロン)が、
外からの刺激により
集中的に作られたり
回路の組み替えが
盛んに行われる時期です。
一生に一度しかない
絶対期間の「臨界期」
というものも存在します。
わかりやすく動物の例でいうと
生まれたばかりの子猫の目を
2週間ほど閉じたままにすると
視力を失ってしまいます。
孵化した小鳥は、
「さえずり」を習得するために、
3~6週間ほど親鳥と一緒に学習します。
ネズミの実験でも、
遊び道具のない環境で育ったネズミ
遊び道具をたくさん与えたネズミ
遊び道具をたくさん与えたネズミは、
脳の神経回路は大変発達し、
脳の重量も重くなったという実験もあるそうです。
人間も動物ですから、
根本的には同じです。
こんな話を聞くと、
なんだか怖いですよね・・・
「生まれてきた自分の子供の
いろいろな臨界期はいつで何をすればいいの?」
素朴な疑問につながりますよね。
ただ、臨界期は時期を逃しても
ある程度は取り戻すこともできますし、
または育てることができるので、
そこまで神経質になることはないです。
ただ、存在を知っていれば、
せっかく身につけやすい
(伸びやすい)時期があるのですから、
できるだけ伸ばしてあげた方が良いですよね。
しかし、この時期を黙って
見過ごすのは勿体無いです。
たとえば、
「絶対音感」
絶対音感というのは、
基準となる他の音の助けを
借りずに音の高さ(音高)を
音名で把握することのできる
感覚のことです。
3~5歳までの間に
その訓練をしないと、
一生身に付かないといわれています。
我が家の例でいうと
次男がエレクトーンを習っており
2歳年下の三男は、
一緒にについていっていたので、
ついでにやり始めた感じです。
一緒についていっていたのが、
4~5歳ごろなので、
絶対音感がついてしまったのでしょう。
色々と調べてみると、
社会的な協調関係の基礎が形成される時期
生後5~6週から始まり、
6~7ヶ月頃までの期間
言葉を最も効果的に身につける時期
1年半で3歳になる頃
この時期は一生の中で
最も言語に対する吸収力が高い時期
子どもたちは、
こんな難しい話は分かるわけありません。
となれば、
親が勉強して、良い環境を与えるのが役目。
我が家の場合は、
何も知らずにうまいこと、
臨界期にマッチした事を
してきていただけです。
そう考えると、
今の時代はうらやましいですよね。
情報がたくさんあります。
たくさんの情報から、
いかにマッチする情報を
選択するかが親の役目なんでしょうね。