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写真を水に浸したらどうなる?写真の疑問に挑戦【#ポジティフルチャレンジ3】

株式会社ハッピースマイルの広報担当です。

#ポジティフルチャレンジ  1回目は紫外線実験、2回目は擦れ実験を実施しました。
(過去の実験のマガジンはこちら↓)

3回目となる今回は、写真を水に浸したらどうなるのか実験してみました。

水に浸すと?

前回のnoteでも触れましたが、今年は東日本大震災から10年の節目でした。
震災時、海水や泥水につかりながらも写真が復元できたのは現像機でプリントした写真でした。

実際に100万枚の写真が回収され、69万枚が返却されたそうです。(返却事業が終わってしまうのは残念ですが)

たった1枚の写真でも、どれほど多くの方の心に温かく寄り添うことができたのか・・・写真の品質は想いの表れです。

さて、その品質や耐久性の次なる疑問として、写真を水につけたままにするとどうなるのでしょう?
現像機でプリントした写真は復元できたとはいえ、インクジェットプリンターでプリントした写真はどうなの?という疑問もあります。

ではさっそく検証してみましょう!

写真の準備

毎回恒例の写真を用意しました。

水実験前写真

(奥)当社の現像機でプリントした現像機専用ペーパーの写真
(真ん中)家庭用インクジェットプリンターでプリントした印画紙の写真
(手前)家庭用インクジェットプリンターでプリントした光沢紙の写真


チャレンジ開始

今回の実験方法は単純、写真を水に浸して変化の度合いを観察します。
というわけで、トレイに水を入れて写真を投入!

水実験1日目_2

このまま経過を見ていきましょう。

5日経過

水に浸したまま5日経過した写真がこちら。

5日目

現像機専用紙の写真は変化がないですが、印画紙は色がうすく落ちてきて、光沢紙は赤く変色してきました。

まさか5日でここまで変化するとは思わず、もう少しこまめに経過写真を撮影すれば良かったと反省です・・・。

8日経過

7日目2

現像機専用紙は色の変化はほとんど見られず、だんだんと浮いてきたので実験中は重石を置くことにしました。
印画紙は相変わらず色味が薄れた状態、光沢紙は紙自体が劣化してきました。

12日経過

12日目

12日経っても現像機専用紙の写真は変化が見られず、印画紙も薄いまま、光沢紙に至っては紙自体の腐敗がひどくなってきました。

さすがに12日間も放置すると水が腐ってぬめってきたのと、写真自体にこれ以上大きな変化が見られそうにないので、実験終了です。

どうして現像機の写真は水に強いの?

現像機でプリントした写真が水に強いことがわかりましたが、そもそもなんで水に強いのでしょう?

それは、プリント方式が違うからです。

【インクジェットプリンター】
紙の表面にインクを吹き付けてプリントします。

【現像機】
現像機専用紙(銀塩印画紙とも言う)の表面にすでに薬品が塗られており、そこに機械でレーザー照射して現像液につけることでプリントします。

お気づきだと思いますが、現像機専用紙は液につける前提なので、一般的な紙に比べて水に強い仕様になっています。

写真の品質

チャレンジを募集

#ポジティフルチャレンジ では、皆様からやってほしいチャレンジ実験を募集しています。写真にまつわる疑問や検証してほしい内容など、ぜひご応募ください。

応募方法はnoteのコメント欄またはページの一番下にある『クリエイターへのお問い合わせ』から内容を入力して送信をお願いします。

今後のチャレンジもぜひお楽しみに!

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