日本の子どもの「精神的な幸福」ワースト2~幸福リテラシーの勧め
一つの、残念な調査結果が出ました。
日本の子どもの「身体の健康」は日本は1位だったのですが
「精神的な幸福」が、38か国中37位で、ワースト2位という結果が、
ユニセフの調査によって判ったのです。
つまり、体は健康なのに、とても辛い心を抱えていている。
幸せではない、ということです。
実際、日本では十五歳から三十九歳までの死因の一位が「自殺」です。
厚生労働省自殺白書H30年度版 p12
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/18/dl/1-3.pdf
これは悲しい事実です。
先ほどのユニセフの調査結果に戻りますと、
国語や数学の力は5位と高いのですが、
友達をつくる力は下から二番目
いじめの多さも ワースト二位です。
勉強はできるけれど、いじめが多く、友達をつくることも
得意ではないようです。
さて、
これは子供たちの問題でしょうか、それとも
大人の問題でしょうか。
もし、大人たちが、口先では、心優しい幸せな子供になって欲しいといいながら、目くじらたてるのが成績のことばかりだとしたら、それは正しいことでしょうか。
もちろん、健康がどうでもいいとか、成績に意味がないという極端なことを言う気持ちはありません。
しかし、間違いなくいえるのは、
頭がよくて体は丈夫でも、
幸せになれなかったり、
他人をいじめる子供が多いのは決して望ましくないということです。
もしかしたら、私たちは頭がよくて健康なら幸せになれる、という思い込みがあまりにも強いのかも知れません。
私たちは、モノに恵まれ、決められた答えがある学校の試験でいい点数を取れれば、幸せになれるはず、と、信じ込んでいるのかもしれません。
これがあれば、あれがあれば幸せになれると考え、あれやこれや学んでいますが、幸せそのものについてはほとんど学んでいません。
最近は、メディアリテラシーとか、金融リテラシーなど、リテラシーの重要さが訴えられています。
リテラシーとは、簡単にいうと、ちゃんと理解する力です。
しかし、
一番大切なのは、幸福リテラシーではないかと思います。
つまり、大人はもっと幸福について正しく学ぶべきだと思うのです。
そして、幸せを学べる場を増やしていくことが大事だと思います。
子供や孫が幸せになれるよう、まず、自分が幸せについて学び始める、それが大切なのではないでしょうか。
アメリカの教育省は、幸せの心理学に3億円もの助成金を出しました。それほど、幸せが重視されています。
そして、ありがたいことに、幸せは伝染するという研究結果があります。
つまり、幸せが幸せを生んでいくのです。
心ある方は、共に幸せを学び、幸せを広げていっていただきたいなと思います。
幸せの学校でも、できるだけ幸せにかんする良い情報をお届けしていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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