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【at阿部を講師に選んだ理由〜九州生産性本部 伊藤浩一さん】時代を汲んだリアルな事例紹介に定評あり

チームatは、専務の阿部(a)と社長の寺島(t)の女性コンビを中心に、スタッフ、フリーランスで活躍するパートナーさん、課題を抱えるクライアントさんで構成されている。そんなチームatの魅力を綴ったチームat大公開企画。今回は、講演のお仕事で、オフィスatの阿部を長年ご指名いただいているクライアント団体様へのインタビューをお届けします。なぜ講師として阿部にお声掛け頂いたのか、阿部の講義でどんな化学反応が起きているかについて、atとの出会いからその決め手となった出来事まで、at広報のスタッフTがじっくりとお聞きし、その真相に迫りました。

公益財団法人 九州生産性本部 総務広報部 
伊藤 浩一さん

柳川市出身、小郡市在住36年。公益財団法人勤務歴30年超。
高校時代に始めたアマチュアバンドは今も現役でギターやキーボードを担当。
子どもたちのための地域ボランティアも23年目に突入。
どんなことも継続は力なり。

(1)伊藤さんについて

―まずは簡単な自己紹介とお仕事のご紹介をお願いします!

九州生産性本部という公益財団法人に勤めてもう30数年になります。地元の大学を卒業してそのまま当団体に職員として入職し、地道にキャリアを積んでまいりました。

ここ数年、特に働き方改革や生産性向上が喫緊の課題である社会ニーズもある中で、勤務先はその名の通り、企業の生産性を向上させる運動を広めていく団体です。昭和31年に設立され、60年以上の歴史があります。九州全域での会員企業が540社ほど、また労働組合としての会員は100労組ほど加入されています。様々な研修、セミナー、全国規模の会合、企業の生産設備の見学会などを開催する他、年に1回程度、欧州や米国の先進企業への海外視察も主催しています。

歴史ある九州生産性大学経営講座での修了式の様子

(2)オフィスat 阿部との出会い

―生産性本部さんとatの阿部とのお付き合いは2016年頃から、御社内にお知り合いがいたご縁でスタートしたと伺っています。伊藤様が阿部を講師としてお声かけいただくきっかけは何でしたか?

私が担当になって阿部先生に講師をお願いしたのは4年前の2020年頃くらいからでしょうか。九州生産性大学経営講座で、当初阿部先生にはご専門のマーケティング関係の授業をお願いしました。その後、私が担当するマネジメント能力開発コースの授業をお願いし、コロナ禍で中断した1年を除いて、8年間継続してお願いしています。時代の流れもあり、マーケティング事例以外にも、今ではダイバーシティマネジメントというテーマに広がり、受講者に多様性組織の実現のためのヒントをたくさん教えてくださっています。阿部先生のお話はとっても広がりがあって面白いです。今とこれからの時代に、男女それぞれ特有の資質を、マーケティングや組織運営に活かしていくことの奥深さと大切さを私も肌で感じています。直近の2023年に私が担当した研修コースは、約9ヶ月間にも及ぶ長期研修でしたが、その中の1コマ、3時間半の授業の講師を、昨年も阿部先生にお願いさせていただきました。

登壇するat阿部

(3)at阿部の講義×九州生産性本部さん

―8年間継続して阿部に講師をご依頼いただいている理由は何でしょうか?

阿部先生は、地元の企業様を中心に、商品・サービスの開発やプロモーションにも携わっておられ、様々なプロジェクトチームと伴走しながらお仕事をされています。単なるマーケティングの理論だけでなく、実際の開発のお仕事やプロモーションのリアルな過程を、講義の中で差し支えない範囲で事例としてたくさんご紹介くださいます。参加者には、そのリアルな事例がとても刺激になっておられるようです。

もう一つは、「女性が活躍するとみんなが活躍できる」という軸となるお考えをお持ちです。男女が一緒になって良いものを作り出していこうという視点を、信念としてお持ちなので、阿部先生の講座が時代を経て、じわり〜と評価が高くなっているのを感じています。

―受講生はどんな背景をお持ちの方が多いですか?

阿部先生ご担当の「マネジメント能力開発コース」のメインターゲットは、これから管理職になる、また今現在管理職である方々です。30代から上は50代まで、平均年齢は40代半ばくらいです。受講生は圧倒的に男性が多く、女性は少数ですが、ダイバーシティやマネジメントに対して非常に意識の高い方が九州各地から参加されます。阿部先生にご担当いただいているこのコースは、ものすごく人気があり、約50名のクラスが3教室あり、延べ150人近い受講生が阿部先生の授業を受けています。

―阿部自身、近年講義の中で受講生側の変化をとても感じ取っているようです。一昔前は、女性活躍と言うと何言ってるの?という空気感でしたが、今は生徒さんからの反響がすごいとか。

ー伊藤様ご自身で、講義内容と、受講生側のどんな変化を感じていらっしゃいますか?

現在多様性が叫ばれ、インクルージョンや心理的安全性という言葉がよく聞かれます。最近阿部先生にお願いした講義に、「多様性を活かしながら、心理的安全性を高める組織マネジメント」というテーマがありました。実は、その講義のタイトルや講義内容も、阿部先生が一緒になって、時代に合わせて講義資料も変えて進めてくださいましたね。

少し前までは性差の違いとして、男性と女性とはっきり明記し、まずは男女の違いを理解して、そこからマネジメントに活かしていこう、というような方向性でした。そこから、時流に合わせ、ダイバーシティという表記に幅を広げていただきました。時流をきちんと汲みながら、目の前の受講生の目線に寄り添った視点で、講義を創ってくださいます。おかげで、受講生の皆さんは、徐々に、そして着実に素直に、ダイバーシティという世の中の変化を受け入れておられるのではないでしょうか。男女の垣根を越えた多様性となると、外国人や障がい者、全く違う分野のキャリアを持った人たちと、どのように一緒に仕事をして、成果を出していくかが非常に重要です。阿部先生のお考えが、受講生の方にどんどん伝わって浸透していっているのを感じますね。

【at阿部の講義を受けた受講生の声】

―受講生から、具体的にどんな評価をいただいていますか?

受講生から講義の後アンケートを書いてもらっています。少しご紹介しますね。

・自分自身が100%男性脳であることに気がついた。異なる思考を持つ方も受け入れることで、職場を働きやすく生産性の高いものにしていきたい。
・多様性を理解し広い視野でマネジメントを進めることで、より組織が良くなることが理解できた。
・知らないことばかりだった女性のことを、もっと知ろうと思った。
・ジェンダーギャップを知ることはマネジメントをする上で必要だと感じた。
・女性の視点が新しいビジネスに繋がる話が印象的だった。女性が働きやすい環境を作りたい。
・研修で女性の生理についての話を聞くのは初めてだった。お互いを理解することで、いろいろな価値観も変わると思う。

―男女とも、お互いのことをあまりわかっていないことへの気づきが多いですね。

ー阿部が担当した講義で最も反響が大きかったプログラムはありますか?

やはりジェンダー理解というテーマでしょうか。きっと皆さん、男女お互いのことを知り仕事に活かしたいのでしょうね。

―そのプログラムをうけ、受講生の変化で感じられることはありますか?

コーディネーターとして感じることは、ジェンダーに対しての受講生からの質問が明らかに増えたことです。一歩踏み込んだ質問も多いです。学んだことをご自身の会社に持ち帰っていただいて、社内の同僚上司や違う部門の方、そして会社外のお取引先やお客様にまで広げてほしいですね。

―伊藤様から見た阿部は一言でどんな感じですか。

一言で、「パワフル」ですね。その一方で周囲に気遣い、思いやりも持っていらっしゃる。皆さんの質問にも明瞭明晰なお答えをいただいていますね。何より、たくさんの引き出しをお持ちです。

(4)これからについて

―今後取り組んでみたいプログラムや、阿部に期待することはありますか?

今、阿部先生にメインでお願いしている生産性大学経営講座以外でも、マネジメントやご専門のマーケティング部門の勉強会は、今後もお願いする機会があると思います。そういえば、atさんが毎週配信されているメールマガジン、実はファンなんです。毎回楽しく読ませていただいています。

―メルマガは毎回違うテーマですが、どんなテーマが印象的でしたか?

毎回共感する部分が多いです。記憶に残っているのは、N H Kの番組、魔改造の夜のレポートの記事が印象的でした。元々興味のある番組で見ていたのですが、そこに阿部さんのご意見やお考えが加えられていて、違う視点で楽しく読みました。

―atは阿部と寺島のコンビになりますが、二人にどんなイメージを持たれていますか?

寺島先生とは残念ながらまだご仕事をご一緒したことがないのです。ただ、お二人ともお仕事だけではなく様々な自治体の委員をされていたり、団体での役割を持っていらっしゃったりと、本当に活動の幅が広いなといつも感じております。

実は私自身も、仕事とは別に、住んでいる地域でボランティア団体の代表も20数年やっていて、atのお二人の活動と共通点が多いです。

授業の合間に、阿部先生と雑談することが多いのですが、阿部先生もマーチングバンドをされていたり、八おき塾というひきこもり若者支援団体の理事をやっておられたり、そういった地域活動に関わっている点も共通していて、長くご縁が続いている所以かもしれませんね。

お写真右のキーボード担当が伊藤様
地域ボランティアも20年超継続!

―仕事以外の地域活動も共通しているとは!類は友を呼ぶそのものですね。

これだけ共通するものが多いと、4年というお付き合いは自然なことかもしれませんね。実は、音楽イベントを企画する、地域活動をプロデュースする、こういった運営は、仕事の企画とも似ています。研修の企画をたて、準備してスケジュールを組んで、出演者を考え依頼して当日運営していく。九州生産性本部の講座の仕事も、atさんがされているお仕事も、コーディネーターという括りで言うと、とても親和性があるし近いと感じています。私もatさんも、仕事や趣味、ボランティア活動など、人との関わりやネットワークを広げていく活動を楽しみにながら、今後もお付き合いできればと思っています。

―お忙しい中、取材をお受けいただき、ありがとうございました!

<編集後記>仕事でもプライベートでも、こんなに共通点が多いクライアントさんも珍しい!と感じました。数十年続けて来られている事業や地域に根ざしたボランティア活動を今も継続されていらっしゃる伊藤様。お優しい柔らかな雰囲気とは別の、現役バンドマンのお姿に、とても興味津々となったひと時でした。どんなこともブレない軸で事業を継続し、また時流に合わせて自立を目指し伴走していく。atの根底にある想いと、伊藤様の長年の想いが共鳴しあった研修プログラムの未来が本当に楽しみです!ありがとうございました。


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