突然バイクを降りる時がやってきた

64歳現役ライダーのHappy Monkey Kojiです！

2021年3月8日の朝、Colors Motorcyclesから電話が掛かってきた。「今からバイクを引き取りに行っていいですか？」先日からリジッドモンキーを4台引き取ってもらっているバイク屋からの電話だ。

これまで、1987年式のHonda GB500TTとGB250Hを日曜日の早朝に週替わりで交互に乗ってコメダ珈琲店巡りをしていた。私のライフスタイルとして定着していたと思われた。このコロナ禍で、乗りたい気持ちを押さえて自粛していたのだが、長引くコロナ禍のせいなのか、世の中がハッピーでない中、バイクに乗りたいという気持ちが一気に失せてしまった。あれだけ毎週のようにバイクライフを満喫していたはずなのに、どうしたことことなのだろうか。

それでも昨年は、例年の半分の回数に乗ったが、今年になってからは、全く乗らなくなった。「乗れなくなった」という表現が正しいかもしれない。今年になって、大切にしてきたリジッドモンキー3台と125ccにボアアップしているJ型モンキー1台を売却。その時に500と250も引き取ってくれる？と相談をしていた。500と250を引き取りに来た時、「本当に手放していいんですか？」と何度も聞かれたが、心は揺るがなかった。ただ、「大事にしてもらえるオーナーに買ってもらえよ」と心の中でつぶやいた。

GB250H（通称クラブマン）は、2007年8月、長男がバイクに乗り始めた時に一緒にツーリングに行くために買った中古バイクで14年間乗ってきたバイク。

GB500TTは、2012年6月に鹿児島のバイク屋にあるのをネットで見つけてポチった中古バイク。250のクラブマンと交互に9年間乗ってきたバイク。

どちらも自分の中では、孫と一緒に走れる歳になる80歳まで乗り続けるつもりのバイクだった。そんなバイクを突然売却するということは、自分でも信じられないほど意外な出来事だった。あれだけ自分のアイデンティティとしての位置付けであるバイクをこんなに簡単に手放すなんて。

先が見えないコロナ禍の公私共に掛かる影響は大きいが、ひょっとして自分の中で、バイクに乗るのは限界を感じていたのだろうか。楽しみとしてのバイクが、このコロナ禍を境として楽しみでなくなったのが率直な感想だ。

一気にバイクの楽しみが、いきなり飽和状態になった感じもある。一生分楽しんだかのような走り遂げた気分。多くの思い出や毎回バイクと共に撮影した写真がたくさん残っているので、やり残したことや思い残すことは無かった。

250ccと500ccのバイクは手放したけれど、まだ残っているリジッドモンキーと昨年ヤフオクで入手しレストアした5年後に日本一周再走するYAMAHA GT80がある。日本一周再走する夢は、まだ自分の中では健在だ。これをやり遂げるために今まで生きてきたようなものだからだ。

大きなバイクを手放したことは、一種の自分の心の中の断捨離だったのかもしれないし、リジッドモンキーや日本一周予定のYAMAHA GT80に集中するためのイベントだったのかもしれない。いつかは、乗れなくなったり、処分しなくてはいけない時が来る。少し早いと思われるけれど、それが今だったのかもしれない。

手放した後から、手放さなかったら良かったと後悔したことが今まで何度かあった。今は、そんなことは微塵も思っていないが、時が経てば変わって行くのだろうか。

そういえば、近年バイクに乗る時に今日がバイクに乗るラストの日になってもいいと思いながら乗っていた。毎回、最後の一枚になるかもしれないと思いながら、記念撮影をしていた。お決まりのポーズは、両手を広げて、楽しんでいるポーズ。

冬、良く晴れた0°くらいの指先が凍る朝、神戸の港へ暗いうちに行って、刻々と東の空の色が変わっていく夜明けのグラデーションを何度か見れたのは、バイク乗りとしての最高の幸せを感じることが出来るひとときだった。

HONDA GB500TT、HONDA GB250H、楽しい思い出をたくさんありがとう。本当に楽しかったよ。

【このブログを書いてる人】

=あなたの遊びココロをゆうえんちっくなカタチに=
安心安全な遊園地の乗物クリエイター
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70歳の夏、22歳の時に決行した日本一周
同じ日程と同じコースで再び走る ！
2026年7月1日〜8月31日決行 着々準備中！

22歳の時の日本一周はコチラ
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1956年生まれのバイクライフ自分史
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