【ハイスペベンチャー記】今も役に立っている鬼上司の教え
これはキラキラな働き方に憧れて、大企業からITベンチャーに転職したときの話。
直属の上司はキラキラ経歴を持つ、デキる感じの女性上司。とにかく頭が良かった。
在籍たった1年だったが、それまでわたしは大企業でぬるっとしたアイデア企画書しか作ってこなかった。
このハイスペベンチャーはそれだけのスキルしかなかったあわたしの経験値をぐっと高めてくれた。会社辞める最後の頃はパワポ職人みたいになってたけど。
企画案!数十枚!!
概念的なことも含むパワポもサクッと作れるようになった。
「これ、どうしてこの施策になるの?」
「あなたの企画書は”打ち手”ばかり。ここに至るまでの思考のブレイクダウンが欲しいの。」
「ここのサマリーと本文の内容が違う。」
「自分で分からないワードは英語だろうが日本語だろうが、曖昧に使わないで。」
違うことなんて自分では気づいてなかった。
なんとなくテイのいい見出しにまとめて食いつきよくしようとしたら内容がズレてると指摘され。
ズレてます???
おかげで日本語に大変シビアになれた。
「どうしてこのデザインになるの?クライアントはここまでの思考の過程が知りたい。」
そうか、美大卒ならではか、間と感覚で”当たり前”に決めていたよ。
この場所に、ファーストメッセージを置くのはどう考えても必然でしょ。だって一番目立つ場所だもの。
ってものも言葉を使ってこねくりまわした。
「人の視線はここに集まる。そしてこのように視線は流れる。ここに載せるべき情報の重要度はこの順だから(コンセプトによって順番を定義したエクセルの表につなげる)だからこのレイアウト!!」というもの。
これは初体験の試みだった。
ってのもあったし、商材として扱ってたITツールは今でも使ってて、社内講師として現職で社内講習会開いちゃう程度には詳しくなった。
マーケティングの"マー"くらいしか感覚的に分かってなかったけど、一通りのフレームワークは使いこなすまではいかなけど、理解できた。
感覚的に実践してても改めて誰かが言語化して「あー、そうだよね。」ってものばかりだと気づいた。
ハイスペの皆さんに結果的についていけなかった。
自分の無能さを責めに責め、苦しくなってしまったが、全然無駄はなかった1年だった。
まぁ陳腐な言葉のまとめになってしまうが、「無駄な経験はひとつもない」。
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