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すぐに『共感できるパパ』になるコミュニケーション術

夫が妻に共感できると、たくさんのメリットがあることは前回伝えました。


今回は
「妻に共感したいけど時間がない」
「共感しようとしてもうまくいかない」
という方向けのコミュニケーション方法です。

ここで共感できると表現していますが、
実際に共感できるようになるには
それなりに経験がいるので少し時間がかかります。


ですが、本来は夫婦で一緒に育児していれば
自然と共感できるようになるんです。


夫婦における共感は、子育てをしていく過程で
子どもの成長を共に喜び
子育てを共に楽しみ、悩み
うまくいかない状況に怒り、悲しむことで
育っていくもの。

でも今の日本社会では、夫がどんなに育児に参加したいと思っていても、ハードワークで難しいのが現実。

家庭の状況にもよりますが、夫婦で育てるといっても
どちらかがメインでどちらかがサポートする方が
うまくいきます。

そのときにサポートする人が
共感できることほど心強いことはありません。


子育てに関わる時間が少なくても、
妻に共感してサポートしたいと考えている人のために、
誰でもすぐに「わかってくれる夫」になれる
コミュニケーション術を伝授します。

コミュニケーションは初級、中級、上級の3ステップ。


コミュニケーションの基礎を知ってもらい、
妻が「私のことを分かってくれている」
感じてもらえる話の聞き方を習得しましょう。



【看護師直伝!すぐに共感できるためのコミュニケーション術】

自分がどこまでできているかチェックしながら
読み進めてもおもしろいと思います。

できれば中級以上を目指してみてくださいね!

*初級編*

『妻のために、妻に寄り添う』


まずは夫でありパパであるみなさんには、
自分が思うゴール『理想の夫』を想像してもらいたい
と思います。

共感は相手の気持ちが分かる(察せる)ことですが、
夫婦関係における共感は
ただ妻の気持ちを分かるだけでは不十分。

共感をするためには相手の思いや気持ちを知って、
“共に歩みたい”という姿勢が大切です。

つまり、共感は
夫が妻に認めてもらうための自己満足の方法
ではありません。


本当の意味で妻に共感するためには、
妻の心持ちを知っておいて欲しいと思います。

妻が夫に“子育ての話”をしているのは
ただ単に気持ちを分かってほしいのではなく、
一緒に子育てをしたいから。

想像してみてください。

もしあなたが病気や治療でツライ思いをしているのに、
そばで力になってくれるはずの看護師が
他人事で話を聞いていたらどうでしょう。

人は人生の中で家族を巻き込んで大きく環境が変わる
ライフイベントを何度も経験します。

妊娠、出産、育児……進学、就職、転勤……
入院、手術などを伴う病気やケガも同じ人生の転換期。

自分1人ではどうすることもできない危機的状況で、
あなたはどんな看護師に担当してもらいたいですか?

それが『あなたが目指す夫』の理想像です。


*中級編*

『相手が「話しやすい」「ちゃんと聞いてくれてる」と感じられるように聞く』


人は最初の印象が強く残りがちです。

話を聞いてくれない相手には不信感をもってしまうので、できれば妻が話し始めたらすぐに聞く姿勢になりましょう。

話を聞いて欲しいときに
スマホつつきながら聞くなんてもってのほか。

・顔を見ながら話を聞いてくれる
・話を遮らずに最後まで真剣に聞いてくれる
・自分のペースで話をさせてくれる

これだけでも自分の話を聞いてくれている
と感じられますが、
看護師やカウンセラーなども行っている
心理学に基づいた聞くテクニックを使いましょう。


ポジショニング

相手が話をするときには、聞くときの位置にも注意します。共感するためには正面に座るのはNG!

病院の診察中、医師は患者さんの対面に位置します。

ところが共感力の高い看護師は
あなたのすぐ隣で医師に対面するように、もしくは
表情が分かりやすい角度(90度まで)にきて、
対面しないように細心の注意を払っています。


これは、人は対面すると無意識に相手に対して警戒し、緊張感を感じてしまうから。


斜め横にズレて座るだけで「敵ではない」と認識してもらいやすくなり、相手がリラックスして話せるようになります。

妻と話をするときは同じ方を向くか、
対面しない角度にしましょう。


ミラーリング

話している相手の動作(同じ仕草や表情をする)を
鏡になったつもりでマネして同じように動くこと

同じ動きをすると、自然と親近感が生まれます。

例えばお茶を飲むタイミングや顔の向き、
相手が頭をかけば同じように頭を触ってみます。

人は目で見る情報から相手の印象を決めます。
さらに、話す内容よりも声のトーンやテンポで
相手がどういう人が認識しています。


話すテンポや表情も相手に近づけることで、
気持ちを共有しているような印象を与えられるんです。

相手が悩んでいるときには、表情が固く声のトーンも低くなるのですが、聞く側も合わせて表情や声を落ち着かせます。

逆に興奮しているときは、表情豊かに声も大きくなって身振り手振りもでてくるので、同じようにテンションを上げて相づちしましょう。

オウム返し

相手の話した言葉を復唱して相づちをうつ


相手の喋った内容から気になる言葉を復唱することで、
話した内容を理解してくれていると感じます。


妻「今日は赤ちゃんが泣くばっかりで、家のことができなかった。ごめんね。」

夫「赤ちゃん泣いてばっかりだったのかぁ。」
夫「それじゃ家のことできないよね。」

夫がやってしまいがちなのは、
「なんで・どうして」と聞いてしまうことです。

「どうしてできなかったの?」という質問は
妻がどうやったらできるんだろうと考えているときであれ力を発揮しますが、気持ちが落ち込んでいるときには
妻がさらに責められているように感じてしまうんです。


「できないことを解決しなければ」という考えは
分かるのですが、妻は今、申し訳ない気持ちや自分が
ダメな人間ではないかと疑心暗鬼になっています。

まずは妻がどんな気持ちでいるのか、その気持ちを受け止めてあげること。

「夫が気持ちを分かってくれた」と感じたら、あとは
自然と「じゃあどうすればいいかな」と妻の気持ちが
問題解決に向いて動いていきます。

そのとき初めて、 「なんで・どうして」という
問いかけが力を発揮するようになります。


「そんなのやってるよ!」という方にはさらに上級編。


*上級編*
『共感できる人は共感させるのがうまい』

相手と同じ体験をしたように、相手の感情を言葉にする

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
共感は自分だけが一方的にするものではありません。

むしろ相手に共感してもらうような話をする方が、
「この人分かってる!」と思ってもらえます。

「今日は子ども達が全然いうこと聞いてくれなくて、
ケンカばっかりするし大変だったわ。」
妻がイライラしながら子どもの愚痴を言ってきたら
あなたはどう答えますか?


「ケンカばっかりで大変だったんだね。」
も悪くはないんですが、中級者です。(笑)

模範解答は……
「あぁ、ケンカされるとどうしいいか分からなくて困るんだよな。それなのにいうこと聞いてくれないとか…、地獄じゃないか。」

ここで重要なのは、
もし自分だったらどう感じるのかという視点と
相手の気持ちを代弁すること。

妻の「大変だった」という言葉から連想できる
「困った」「地獄のように感じた」
を自分の中から探すだけです。


すると……
「地獄(笑)⁈ そうなのよ!本当にすごく困ったわ。」
と返ってくるはず。


妻に「そうなのよ!」と言ってもらえたら
うまく共感を誘えた証拠。


共感してもらえたら、
そのあとは詳しく話を聞いてみましょう。

うまくいかなくても心配いりません。
「え⁈じゃあどういうこと⁈」と
妻の気持ちを考えながら話を聞いてくださいね。

*番外編*

①ナイスアイデアを思いついたら……
「もし同じ状況になったら、こうしてみようか。」
と自分がする前提で提案すること。

「〇〇してみたら?」は、
どうしても他人事だと受け取られます。

妻があなたの案をいいと思えば
「じゃあ、わたしもしてみよう。」となりますし、
いまいちなら「わたしもしたけどダメだった。」と
夫のアドバイスを受け止めやすくなります。

②話の内容が愚痴だったとしても……
「パパに話して良かった。」と思ってもらえるように
締めくくること。

良さそうな対策が思いつかなかったとしても、
「よし!何かいいアイデアがないか調べとくよ。」
「大変みたいだし、気分転換しようか。」
と前向きになれるような一言があると
スッキリした気持ちになれていいですね!


コミュニケーションって頭では分かっていても
なかなかできないもの。

今回番外編まで書いてしまいましたが、
あなたはどこまでできていましたか?

妻に寄り添いたいという気持ちがあれば
失敗しても大丈夫です。

意識して話しているうちにできるようになりますよ。

妻に共感できるようになれば、
これからの子育てにも絶対に役立ちます。

まずは「妻のために妻の話を聞くこと」から
意識して行動してみてくださいね。

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