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引き継ぐ

3月の年度末、人事異動や昇進など少し騒がしくなる時期ですね。異動で新たな役割を担う、また新たなプロジェクトが始まる...そうなるとこれまでやっていたことを誰かへ「引き継ぐ」ことになります。理由の如何を問わず、新たなチャレンジへのワクワクとは裏腹に、引き継ぐという事態に心が揺れるようです。この時期にご相談にも多い「引き継ぐことができない!」というお悩みについて綴ってまいります。

引き継ぎができない理由

「引き継ぎができない」というお悩みを少し深堀りしてみると

「まだまだ十分にやれていない」
「こらから成果がでてくるところ」
「せっかくここまで創り上げたのに」
「そもそも引継書なんてなかったし」

精魂込めてイチから、いえゼロから積み上げてきた新規プロジェクトであればなおさら、ようやく成果が刈り取れる!という時期にその現場にいない、ということの悔しさもあるでしょう。また頑張ってきた自分を否定されたような、なんだか外されたような感もあるようです。

また「他の人にできるわけがない」と現段階では自分が1番理解しているので同等なものを求めて適任者がいない、と感じる傾向も。

そして、自身も引き継ぎをしっかりされたわけでもないから、それこそ次も同じようにすべきでしょう、というもはや他人事の人も。

そうなると結局、ズルズルと引き継ぐために残された時間をその自身の気持ちとの葛藤を感じるだけで過ぎていき、直前にドタドタと中途半端に引き継ぎせざるを得ない状況にもなりかねません。

引き継ぐためにやるべきこと

どんなにもがきあがいても、引き継ぐという状況は変わらず、新たな仕事が加われば否が応でもせざるを得ないものです。そんな時、残された引き継ぐまでの時間にやるべきこと

それは、この目標を達成させることを実現できる人に引き継ぐ、っです。できれば想いを共有でき、困った時にアドバイスなども受け入れてこうあってほしいが実現できる。なんて、都合よくいかないことの方が多いんですが...

そうならないためにも引き継げるような仕組みをつくる、残りわずかな時間であっても、それを担う人を育てることに注力することです。

1.引き継げるような仕組みをつくる

業務マニュアルがすでに存在し、それを読めば誰でもできる仕組みがあれば問題ないですが、往々にして試行錯誤しながら進めていた場合は、あなたの経験値としての積み上げはあっても、組織のそれとはなっていない可能性は大きいです。

プロジェクト進行等に必要な手引書として整理し、その判断基準の材料などもメモ書きとして言語化することです。これはもちろん引き継ぐための行為ですが、自身の足跡や成長を確認することができるのでオススメです。

2.担う人を育てる

こちらはどちらかというと日ごろから引き継ぐ、手放すを意識した人を育てながらの仕事のダンドリづけです。人を育てることで常日頃から備えるということ。これは、私自身が三度の出産・育児経験で涙し、悔しい思いもしながら培ったノウハウのひとつ。いつ何時こどもが熱だして呼び出され、そのまま入院して、しばし戻れずなんてこともあったので、常日頃から備える想定したダンドリです。

3.報連相を徹底した自己開示

たとえば、企業研修などでも必ず出てくるで「報連相」の徹底による自己開示です。これは管理職こそ率先してやるべき行動のひとつでもあります。事業の進捗や仕事にかかることだけでなくプライベートで影響を与えそうな情報は出来る限り開示していきます。予測された時点でのダンドリはもちろん、資料(ネットワーク上含め)の位置、進捗と提案内容など日々共有していれば、電話一本LINEでのやりとりですんじゃいます。

報連相については、こちらから

引き継いだ人もよっぽどの案件でない限り落ち着いて対応できるんです。なにせ、何をすべきかがわかっているから。そうなると、これまで自分だけしかできないと思っていたこと、自分がやる方が早いと思っていたことも意外にそうでもなく、新たな人に引き継ぐことでより可能性の広がりを見出したりするものです。

仕事や役割が人を育てるもの。引き継ぐ、任せることの心地よさに気づくかもしれません。自身が新たな部署でプロジェクトでより発揮できるように早めに取り掛かることをおすすめいたします。

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