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笑いを循環する

「笑っているのを見ると元気もらえますね」
個別セッションだけでなく、打ち合わせの時などでよく言われることです。無意識でやっていることですが、声を出して笑うことが誰かの元気や力につながり循環するならば、意識的にいきたいものですね。

ミラーニューロン(共感細胞)の働き


赤ちゃんをみると優しい気持ちになったり、結婚式の新郎新婦をみると幸福感に包まれたりすることはありませんか?心理学ではこのように感情がうつることを「情動感染」と言います。

これは、わたし達の神経細胞のひとつ「ミラーニューロン」という共感細胞の働きによるものと言われています。映画やドラマをみて感情移入して涙を流すようなこともこれにあたります。これは他者の気持ちや考えを理解するためにも重要なものです。

私自身はこのミラーニューロンがよく機能しているのか、感情移入しやすく喜怒哀楽がわかりやすいとも言われます。おかげでカウンセリングやコーチングなどにも重要な共感力が役立っています。

ハワードフリードマン(カリフォルニア大学研究者)の論文によると

不安を言葉や態度で強く表現する人が視界に入ると、自分も同様の経験をする可能性が高く、それにより脳のパフォーマンスが悪影響を受ける

とされていて、ミラーニューロンの働きにより、こちらの意思に関わらず影響を受けてしまうという特徴があるということです。

ポジティブよりネガティブが伝染力は高い


わたし達が日常生活をおくる中で、無意識のレベルで身近な人の感情に影響を受けますが、同時に影響を与えるということにもなります。

そして、ネガティブな人がいる場合には、周りもネガティブになる可能性が高まりますし、逆にポジティブな人がいる場合には、周りもポジティブになるということです。

ただし、ポジティブな感情よりネガティブな感情や不安感の方がより伝染力が高いということです。これは脳機能の特性ですが、人間が本来備わっている自分を守る「防衛反応」によるものです。ネガティブを早めに察知することが生存に大事だからです。

イライラや不安という感情などは伝染しやすいと思ったことはないですか?これらに無防備であると、皆さんのミラーニューロンが勝手に、無意識にネガティブを選択していることになりかねません。結果的に自身のパフォーマンスを下げることにもつながるのです。

笑いを意図的に循環させる


自分が影響されるだけでなく、自分も影響を与える存在であるならば、意識的にポジティブな感情にいる状態を選ぶことが大事です。

とはいっても、落ち込んだり、不安になったり、イライラしたりというネガティブな感情になることは仕方ありません。その感情に気づいた時には、その感情を受け入れて、意識的に手放すことをおすすめします。
その方法はこちらから

そして、ポジティブな感情への切り替えのポイントですが

「感情」は「理性」には必ずしも従わないが、「行動」には必ず従う

行動心理学で言われていることですが、頭ではこうした方がよいとわかっているけれど感情はなかなか追いつかないものです。そんな時には、まずは行動から。

つまりここでやることは「笑う」ことです。

ラフターヨガという笑いのヨガもありますが、笑うという行動を先にする、声を出して笑う、目尻を下げて広角をあげる、という行動を先にとり感情を追いつかせるという感じです。

関係性ができている場合には、先に笑ってあげたり、笑い飛ばしていくことを相手に変わって意識的にしかけていきます。相手のミラーニューロンに働きかけるという感じです。

わたしは普段から、意識的に笑いを生み出すことを心がけています。笑いが循環することでポジティブなものが生まれてきやすいからです。私たちは放っておくとネガティブを蓄積しますので、笑いで放電するイメージでしょうか。

コロナ禍でまだまだ制限や苦難を強いられたりする日々です。だからこそ、笑いで包まれる世界や未来への行動を身近なところから起こしていきたいですね。笑いの循環を、ぜひご一緒に。



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