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研修の目的と効果を最大化する

1回しかも2時間で受講者の行動変容が可能な研修があれば、依頼したいと思いますか?私ももちろん「Yes」ですが、それはよっぽど存在しないのではないかなと思っています。あるとすれば、かなり強烈なインパクトを与えるか、人生を左右するような時間を届けられるものでしょうか。研修の依頼があってもお引き受けできる場合とそうでない場合もあります。そのポイントとなるのが研修の目的と効果です。今回は研修をお受けする上で大事にしていることについて綴ってまいります。

名が売れないうちは来る者拒まず

サラリーマン時代から副業的に請け負っていた研修講師やワークショップの企画運営業。本業でお給料は得ていたので、ボランティア精神や社会貢献の一貫としても交通費プラスくらいでも特に問題はありませんでした。が、実際に独立して生計を立てるとなると話は全く違ってまいります。特に行政など公的機関からの依頼は、属性にもよりますが時間単価の設定がかなり低く、しかも企画する時間や資料準備の時間など加味されず、実質労働時間のみで算定されるので残念な金額も多いです。

とはいえ、独立したてはとにかく露出して実績を重ねてご指名頂くという循環を早めにつくる必要があるので、ご依頼があれば日程が合わないこと以外はお受けするのがあたり前でした。「頼まれごとは、試されごと」という言葉にもおされていたかもしれません。今もその言葉を拠り所にする傾向は若干ありますが:笑

研修については日時や所要時間、テーマも限定的である場合も多く、目的の達成のためにその範囲で提供可能な展開方法をご提案するというスタイルが当初は主で、基本的には来る者拒まず、依頼者ありきでとにかくがむしゃらに引き受けていた時期もありました。それは実施した方も「やった感」はありますし受講者や依頼者の満足度から「達成感」は得られるものです。その上、講師業はほとんど口コミで広がり営業をすることもありませんでした。一方で単発の研修の限界を常々感じていたものです。

研修の目的や効果を最大化するために

単発の研修でもその目的にそった知識やスキル、ノウハウなどをプロとして提供し、受講者と依頼者の満足感を得るのは最低限達成すべきことです。受講後すぐのフィードバックから、受講者のやる気や今後の行動の宣言を引き出すことはできるのですが、それらは受講後どう活かされたか、どのくらいの影響を与えたか、という追跡結果が得られないことが多いです。

そのような経験も重ねたこともあり研修依頼があった場合は、研修の目的と効果を最大化することを優先し、それについての意思確認から行っています。つまり、何を研修に期待しているのかということです。

そのために依頼者とその目的や効果だけでなく現状についてヒヤリングや深堀りする中で、大枠の研修プランを設計していきます。そうなると多くは依頼者が当初予定していたスケジュールもあるので、実施回数や時間の変更が可能か、もしくは予定の時間内での到達目標の変更のいずれかを選択頂くこともあります。複数回の開催が可能な場合は、研修の間のフォローはもちろん、研修の効果測定までフォローできるので知識やスキルなどの定着も上がり、効果がより期待できます

一方で、そこを目指さないのであれば、僭越ながらお断りすることも出てきました。単にスケジュール化されたものだからと、依頼者が目的も読み込もうとせず依頼する場合です。大方はヒヤリングの段階で、その必要性に気づき改める場合もありますが、一方的過ぎる依頼の場合は残念ながら希望に添えないとお断りさせてもらいます。受講者だけでなく私にとっても大事な時間を費やすわけですから。いずれにしても双方向で納得感ある研修をご提案していきたいと思っています。

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