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メンバーとして主体的に動く

「組織の一員という自覚を持ってほしい」
「自分ごととして捉えてほしい」
リーダーや管理職の方から多いご相談です。チームや組織が一丸となって取り組むフェーズにきているけれど、担当者以外はそれに見向きもしないというのは以外にありがちかもしれません。メンバーが課題に対して主体的に行動するためにやるべきことを綴ってまいります。

主体的に行動するのは「痛み」か「快楽」か


「なんで誰も動こうとしないんだろう」
「これは君たちの問題でもあるのに」...

リーダーや管理職からこんな心の声が聞こえてきます。目の前にある課題解決はチームや組織全体で取り組むことで解決するという認識にも関わらず、メンバーは一向に見向きもしない、またやらされ感の方が伝わってくる。そんな経験ありませんか?

人がそもそも主体的に行動する理由として、脳機能的には2つしかありません。それは

「痛み」か、「快楽」か。

つまり、行動しないことが痛みと感じるか、または行動することで快楽となるかのいずれかです。逆にいうと、行動することが痛みと感じると行動を控える、選ばないという結果となります。

問題として認識していない(困り感がない)

改めて、メンバーが主体的に行動しないということは、その求めている行動をしないことが痛みにはなっていないでしょうし、求める行動をしても快楽にはつながっていないということになります。そのため主体的に行動につなげる理由づくり、いわゆる動機づけが必要になってきます。

「それくらい自分で考えることでしょう、そこまでやる必要があるのか?」

とそんな声も聞こえてきそうですが、そうなんです。自分で考えられるのであれば、きっと楽に解決しているはずなのです。そうではないという状況という前提で先へ進んでくださいね。

例えば、課題解決に向けて主体的に動くという場合、課題認識以前のもうひとつ手前の問題、いわゆる根本の問題をメンバーも同様に「これは問題だ」という認識が必要になります。同時に、その問題を放っておくことは、自分達の痛みに繋がりそうだ、もしくは自分の痛みと直結していくという認識を高めることです。

「痛み」というと直接的な痛みを連想するかもしれませんが、もっと広く、「困り感」という表現がフィットするでしょうか。

主体的な行動を促すために

とはいえ、その痛みや困り感という感覚レベルは、なかなか目にも見えづらいものです。そのため、一方的に「そうなったらあなたも困るでしょう」を押してつけては全くもって拒否されるだけです。それぞれの知識や経験値と結びつくような場を設計する必要があります。

という意味では、経験値が高い、もしくは様々な体験を重ねてきた方は比較的自分ごとに捉えることがスムーズにいくようです。これは想像できますよね。言葉を聞いてそれらが自身の中で結びつくからです。逆にいうと、そのような経験値のない、もしくは体験不足の場合はやはり結びつくまでに時間を要することになります。

その場合は、一番てっとり早い方法は強く、強烈な刺激を与えることですが、これはなかなか現実的ではないです。やはり、時間を費やしトレーニングする必要があります。いわば体験を繰り返しながら、言葉と経験を結びつけることを行うことです。日々の会話をはじめ、様々な場面で言葉と体験や行動をつなげる、内省し解釈の度合いを高めていきます。

また、それ以外の場面で主体的に行動した動機を分析し、その行動との紐づけができないかを考え提案することもひとつの方法です。メンバーの持ち味を活かしつつ、発揮されずくすぶっている主体性を引き出していきたいものですね。

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