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ロールモデル

「◯◯さんのようになりたい!」あなたはロールモデルがありますか?
私たちは無意識のうちに誰かを真似たりと影響を受けているもの。自己成長や自分の可能性を拓くためにも、ロールモデルの存在はとても大事だと感じます。ただそれを勝手に背負ってしまうとなると話は別ですね。そんなロールモデルについて綴ってみました。

ロールモデルとは

ロールは日本語で「役割」、モデルは「お手本」を意味することば。
ロールモデルとは、

自分にとって、具体的な行動や考え方の模範となる人物のこと。 人は誰でも無意識のうちに「あの人のようになりたい」というロールモデルを選び、その影響を受けながら成長するといわれます。

このロールモデルを無意識にではなく、あえて意識的に選んでいくことは重要です。

「なりたい自分、こうありたい理想の自分」

たとえば、好きな芸能人、映画俳優、小説の主人公など実在の有無に関わらず、見た目やしぐさ、言葉選び、あなたが習熟・習得したい能力を持っている、その立場を確立した人を選ぶといいですね。身近にいる存在であればなおさらよいです。

また、ロールモデルは一人でなくてもちろん構いません。複数いるロールモデルのそれぞれにある特に真似たいところのみをピックアップするというものです。

ちなみにわたしは、生き方として、ファッションセンス、言葉選び、プレゼンの仕方などそれぞれに違った方をロールモデルとしていますし、その中には男性も含まれています。

こんな場合には、◯◯さんなら、どんな言葉を選ぶんだろう?どう振る舞うんだろう?と、一步立ち止まり客観的な思考がうまれますし、そうあろうと成長する自分にであうことができます。ただ、普段はやっていない思考や行動だと違和感も同時に感じますが、何度か繰り返し行動するうちにいずれ自分のものになるものです。

「なりたい自分、理想の自分」が思いつかない方には、「こうはなりたくない自分」と反ロールモデルでもよいかもしれません。

ロールモデルになる

わたしがロールモデルを意識したのは、就職氷河期時代に正規雇用で就職した男性の多い職場で、自分のキャリアを描けなかった頃から。仕事自体の面白さや手応えは充分に感じているものの女性のロールモデルが身近におらず、逆に半ロールモデルになったことがきっかけかもしれません。

日中はハイヒールでシャキシャキと仕事をこなし、夜も飲み会につきあいながら男性に負けじと飲んで信頼関係を築く時代でしたからね。24時間働きますか?のリゲイン時代です。

しばらくすると女性の採用も増え、彼女達の相談にのったりする中で「自分がロールモデルにならなくては」と意気込んでいました:笑。

転職した先も女性の正規雇用が少ない職場で、妊娠を期に女性社員が退社するのはあたり前。ここでも今後に続く女性社員のために!と積極的に育児休暇や時短勤務を採り入れたり、イベント期間中の社内保育など、同じような悩みや課題に向き合うのを想定し働く女性の働きやすさを求めたものです。

ただ、これが他の人にとってロールモデルになっていたのか?というのは賛否両論ありますが...一部の方にとっては響いたという感じでしょうか。

ロールモデルの無責任に人を励ます側面

この記事を書くきっかけになったのは、「世界経済フォーラム第4次産業革命日本センター」のリーダー須賀千鶴さんの記事から。

大学卒業後は、経産省に入省。当時の女性官僚の比率はわずか7%。圧倒的な少数派の中で、女性官僚・女性リーダーのロールモデルを示すことが誰かの勇気になる、それが使命だと当時は感じていた。

この下りから、須賀千鶴さんとは全く別次元ながらも共感してしまったというわけです。当時の経産省では200時間超えの残業はあたり前、300時間超えないと頑張っていると認められないという本流に、あえて逆らい、自分の仕事が終えたら帰るという選択を。

この星の常識が通じない「宇宙人」とでも思っておいてもらったほうが生きやすいと考えていた。

その中での苦労はあるものの須賀さんは妊娠、出産、育児を経て仕事と両立。ロールモデルとしての使命感はさらに増すものの、後輩の女性官僚が増えるがその時期に退社の申し出がでてくるという結果に。その相談に乗るうちに、子供を保育園に預けると毎回泣かれる、深夜まで仕事があるのに実家にも頼れない、夫に家事育児を任せられない、といった働きたくても働けない様々な条件と制約に気がつくことになる。

「ロールモデルというのは、『私でも出来たからみんなにもできるよ』というメッセージで、無責任に人を励ます側面があるなと思いました」

勝手に「ロールモデルになる!」って粋がっていた、背負ってしまっていた自分に若干反省もしつつ、一方でそれで勇気づけられた人もいたのであれば、それもよし。過去を悔やんでもしょうがありません。常に楽観的に捉えるようにしています。

いずれにせよ、ロールモデルをもつことは自分の成長や伸びしろに出会う、新たな可能性を拓くチャンスが広がりますよ。

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