脱走事件、そして完全不登校に。

わたしの息子は、クリエイティブなアイデアやオリジナルな価値観を持っているため、既存の学校教育システムに合わない中学生。

本人の良さをあるがままに伸ばしてあげたいけれど、私の夫は不登校をまったく受け入れません。夫婦間の考えかたが真逆である点に苦労しています。

このnoteには、長男が不登校に至るまでの過程を、時系列で備忘録的に投稿しています。いつか誰かのお役に立てるとうれしいです。

授業中に脱走して帰ってきた

夏休みまであと数日という7月のある日の朝10時半ごろでした。

学校にいるはずの長男(小6)が、突然帰ってきたのです。それも、激しく泣きじゃくりながら。

学校を脱走して帰ってくるなんて初めてのことだったし、涙を見せることもめったになかったので、「いったい何があったの??」と、私はただただびっくりしました。

落ち着いてから、本人からじっくり話を聞きました。

担任の先生に、いやなことを言われて悔しくてどうしようもなくて、出てきてしまったそうなのです。

「どうせ、おじいちゃんやおばあちゃんのスネにかじりついてるんだろう」
「どうせ働けないよ」

どういうつもりで、かけた言葉なのでしょう。
その会話に至る背景は、もちろんあったことでしょう。

でも、一番言ってほしくない言葉でした。
言葉の暴力に、他ならないと思いました。

登校させません宣言

長男の荷物を取りに行ったときに、校長・副校長先生に事実を確認して、話をしてきました。

「指導」がいきすぎて、本人を傷つけてしまったこと。
所在不明にさせてしまい、安全確保ができなかったこと。

について、謝罪されました。
学校の否を100%認めてくれました。

担任については、しっかり指導しますと。

そのうえでわたしは、「安心して子どもを預けられる場ではないので、今後は本人が学校に行きたがらないのであれば、自宅で学習させます。」と宣言して帰ってきました。

学ぶのが大好き、調べるのが大好きな、6年生なのに、授業に頑として出たくなかったのは理由があったのですね。

今までもいやな目にあっていたのかと思うと、気づいてあげられなくて申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

スクールカウンセラー制度って、こわい

ところで、なぜ担任が、

「どうせ、おじいちゃんやおばあちゃんのスネにかじりついてるんだろう」
と口にしたのか、脈絡がさっぱりわかりませんでした。

本人に聞いてみても、先生と祖父母の話なんてしたことがないというのですが、ひとつだけ思い当たりました。

わたしは6月に担任のすすめで、長男のことでスクールカウンセラーに相談に行ったんです。

その時に、カウンセラーさんに、「近くには住んではいないけど、おじいちゃん・おばあちゃんが、親の知らないところで、子どもにとっては大きなお小遣いをあげるから、困っちゃうんですよー 」って、話したことがありました。

それだ。

カウンセラーからは、「この件は、担任に共有しても良いですか」って聞かれ、「良いですよ」って答えてました。

学校長に事実確認したところ、やっぱりそうでした。

親がスクールカウンセラーに話したことを、こういった形で勝手に本人に伝えるなんて、絶対にありえない。おそろしいことだと思いました。

カウンセラーに非はないと思いますが、スクールカウンセラー制度なんて、私はもう2度と利用しません。

長男の担任は、今年異動してきたばかりの30代男性の主幹教諭。主幹って、他の先生を指導する管理職の立場ですよね。とてもおそろしいです。

それまでは学校は安全安心な場であり、先生は信頼できるものと信じてきましたが、それが見事に崩れました。

学校を妄信的に信頼したり、必要以上に疑ってかかるのではなく、対等の立場で客観的にかかわるようにしようと思いました。

わたしはこれからもわが子を信じ、何があってもわが子を守ろう、そう覚悟ができたできごとでした。

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