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霜月や茶の花白く秘めて咲く

散歩道の畑を囲むようにお茶の垣根があり、2~3センチの花がうつむきかげんに咲いています。写真の蜜蜂とくらべてください。
お茶は、鎌倉時代に栄西が中国から持ち帰った種子の子孫です。すっかり日本人の生活に根づいています。そろそろ暖かい煎茶が恋しくなりました。

旧暦十一月【霜月(しもつき)】に入ります。
新暦ではおよそ十二月にあたります。今日はその一日(朔日・さくび)で新月(New Moon)です。月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ同時に沈むので見えません。大潮になります。
射手座の新月です。〔掘り起こす。はじめての大海原。岸にむかってひとり泳ぐ〕

旧暦の冬は、神無月(11月5日)霜月(12月4日)師走(1月3日)の三か月です。冬至(12月22日)を迎える霜月は、いよいよ冬です。冬の語源は「冷(ひゆ)」から。寒さが「振う(ふるう)」の「振ゆ(ふゆ)」が転じて。動物が出産する「殖ゆ(ふゆ)」から、など諸説があります。

November 霜月 Shimotsuki “Month of frost.” 〔frost;霜〕


◇霜月(しもつき)の主な別名
霜降り月を略したという説:「霜が降る月」→「霜降り月(しもふりつき)」→「霜降月(しもふりつき)」を略したという。これが有力な説といわれています。

新嘗祭が由来という説:新嘗祭(にいなめさい)の際に、その年に収穫したものを神に感謝し、食すことから「食物月(おしものつき)」と呼ばれていたのが「しもつき」に変化したという。

神無月の下の月からきているという説:神無月(かんなづき)を「上な月」と考え、11月を「下な月=下月(しもつき)」にしたという。

太陽が関係しているという説:旧暦11月はじょじょに日が短くなり、太陽の光が弱くなるので「ものがしぼむ月」と呼ばれていたものが「しもつき」に変化したという。


◇食の旬
エリンギ・南瓜(カボチャ)・カリフラワー・キャベツ・京菜(水菜)・クワイ・牛蒡(ゴボウ)・小松菜・薩摩芋(さつまいも)・里芋・春菊・芹(せり)・セロリ・大根・チンゲン菜・長芋(長芋)・長ネギ・人参・野沢菜・白菜・ブロッコリー・ほうれん草・マッシュルーム・芽キャベツ・百合根・ルッコラ・レタス・蓮根(レンコン)

キウイ(国産)・シークワサー・蜜柑(みかん)・柚子(ゆず)・林檎(りんご)・レモン

鮟鱇(あんこう)・いなだ(はまち)・鰻(うなぎ)・カマス・キンキ・金目鯛・コハダ(コノシロ)・鯖(さば)・サワラ(関東)・シシャモ・鱈(タラ)・鰊(にしん)・ハタハタ・鮃(ひらめ)・河豚(フグ)・鰤(ぶり)・ホウボウ・ボラ

イイダコ(冬から初春に卵をもつ)・ヤリイカ・伊勢海老・牡蠣(カキ)・タラバガニ・毛蟹・タラコ・海苔(のり)


◇12月に咲く花(趣味の園芸より)
人気1~10位
ポインセチア・シクラメン・シャコバサボテン・シンビジウム・金のなる木・パンジー、ビオラ・プリムラ・ボリアンサ(プリムラ・ジュリアン)・葉牡丹・皇帝ダリア・オキザリス

人気11~20位
ノースボール(クリサンセマム)・ゼラニュウム・山茶花(さざんか)・椿(つばき)・スイートアリッサム・蠟梅(ロウバイ)・ルクリア(アッサムニオイザクラ)・クレマチス(冬咲き)・マーガレット・エラチオール・ベゴニア

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて  
#エッセー #物語 #旧暦 #霜月 #茶の花 #俳句

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