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七十二候の【蚕起食桑】に入ります。

「蚕起食桑」は「かいこおきてくわをはむ」と読みます。二十四節気「小満」七十二候の初候で、第二十二候です。蚕が成長して、桑の葉をさかんに食べはじめるころ。5月25日まで。
小満 ・Shouman “Lesser Fullness; Everything grows.”
May 21-June4
蚕起食桑・ Kaiko okite kuwa o hamu
“Silkworms start feasting on mulberry leaves”
(sikworm蚕 feas on食べる mulberry leaves桑の葉)
May 21-25

養蚕は、少なくとも5000年の歴史があります。日本には中国から、稲作とともに入ってきました。蚕は桑の葉を食べて繭(まゆ)を作ります。戦前までは養蚕が盛んで、桑畑も広がっていました。でも今は、ほとんど見られなくなっています。

     梅雨入りや雨音消ゆる繭ごもり

朝、大雨警報が出ていました。日課の坐禅のとき蚕を思っているうちに、意識が繭のなかに入って「繭ごもり」の状態に。
意味は蚕が繭にこもること。転じて家にこもることをさします。調べてみると源氏物語にも使っていました。今なら「巣ごもり」でしょう。日本人は、古くからやっていたのですね。

写真は東山山麓の法然院です。京都では珍しく入場料をとりません。山門をくぐり境内を歩いていると、季節とともに呼吸している感じになります。

あなたが幸せでありますように 琵琶湖のほとりの草庵にて 
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