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2月3日は【節分】です。

節分とは、本来は四季の分かれ目を意味する日です。なかでも立春の前日は「春夏秋冬」が新旧交代する重要な日で、一年を72に分ける七十二侯もここが最終侯となります。

節分 Season Division

The last day of winter and the day before spring commences.
〔commence;始まる〕

新しい年は立春から始まります。古い年をつかさどる神は去り、新しい年の神はまだ来ていない。その神が入れ替わるわずかなすき間につけこんで、邪悪な鬼どもが悪さをするのです。

そこで戸口には鰯(いわし)の頭を挿した柊(ひいらぎ)の小枝を掲げます。そして、豆を撒(ま)いて鬼を追い払うのです。これが「鬼やらい」です。

「鬼は外,福は内」と家長が大きな声で唱えながら豆を撒くと、鬼どもは豆に打たれて闇の中を逃げ去ってゆきます。無防備な年のつなぎ目の夜を守り、新しい年を迎える行事なのです。節分の一夜がぶじに明ければ、立春です。

豆は福豆ですから、家族は歳の数かそれより一つ多く拾って食べます。

三つ子さへ かりりかりりや 年の豆 一茶

三粒食べたのでしょうか。ほほえましい、団らんの光景ですね。でも、今これは危ないのです。「5歳以下の子どもにはたべさせないで」と消費者庁が注意の呼びかけをしています。窒息や誤嚥(ごえん)の事故例があるので。

節分や
 手からこぼるる
  豆の数

私の場合はせいぜい7粒くらいを、よく噛んで食べることにしましょう。

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主の無き
 庭に金柑(きんかん)
  ひっそりと
甘き実のまま
 朽ちゆく冬に

写真の金柑は、知人の家で。雨戸を閉じて、もう数か月になります。

琵琶湖のほとりの草庵にて
時を生きる旅人
#エッセー #物語 #節分 #鬼やらい #豆撒き #金柑 #俳句 #短歌
#地球暦 #ローカル七十二候マラソン

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