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七十二候【雀始巣】に入ります。

「雀始巣」は「すずめはじめてすくう」と読みます。二十四節気「春分」七十二候の初候で、第十候です。3月24日まで。
     雀の巣ここにも見っけかくれんぼ
雀は2月半ばから4月上旬ごろまでに巣を作ります。屋根瓦の下、屋根裏のすき間、石垣の穴、橋げたの下、高い木の枝の上などに。わらをくわえて懸命に飛ぶ姿を見かけました。
雀はアフリカ原産で、縄文時代に日本に渡ってきました。あの小さな体で、どのような旅をしてきたのでしょう。
     沈丁花転勤のころ思ひだす
沈丁花が咲いています。甘酸っぱい香りをかぎ、ああ転勤か。切ない気持ちになりました。内示がないときは、ほっとして。そして秋の金木犀のころ、また、また。
写真:沈丁花と雪柳です。香りがただよってきて、散策の足をとめて写しました。今は、純粋に香りを楽しめます。
あなたが幸せでありますように 琵琶湖のほとりの草庵にて 大ざぶろ
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