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七十二候の【雷乃発声】に入ります。

「雷乃発声」は「かみなりこえをいだす」と読みます。二十四節気「春分」七十二候の末候で、第十二候です。4月3日まで。
雷は一年中鳴りますが、このころから夏にかけて増えてきます。春の雷を「春雷(しゅんらい)」、その年初めて鳴る雷を「初雷(はつらい)」と呼びます。春雷は夏の雷とちがい、ひとつかふたつで鳴りやむことが多く夏ほど激しくありません。
     初雷やとどろき消ゆる花の湖(うみ)
比良山系の空で響いていた春雷。ふもとには琵琶湖が広がり、湖畔につづく長い長い海津大崎の桜並木…。春爛漫ですね。
漢字では「雷」と書きます。大和言葉では主に「かみなり」「いなづま」などといいます。古語や方言では、「いかづち」「かんなり」「ごろつき」らいさま」などさまざまに呼んでいました。
このころ虫も動きだすので「虫出しの雷」ともいいます。
写真は実桜、サクランボの花です。別名「ゆすらうめ(梅桃)」また「桜桃(おうとう)」とも。そういえば太宰治が遺した最後の短編は「桜桃」です。命日は「桜桃忌」といいます。
花は咲いても散っても、物語が生まれます。
あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて 大ざぶろう
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