2023夏、箱根Neighbor's Campで得たもの、捨てたもの②
7/22〜7/25の4日間、箱根Neighbor's Campという合宿に参加させていただいた。
ほんとに全部4日間で起こったことなの?!と自分でも信じられないくらい、とてつもなく濃密な経験をすることができた。
文字通り、笑いあり、涙ありの4日間。
この先絶対忘れることはないであろう、愛おしくてたまらない4日間。
全編通して読んでほしい。
夢のようだったけどたしかに存在していたあの日々をここに綴っておこうと思う。
最初の記事はこちら
2日目、絶望で始まる朝
1日目は結局午前3時に寝た。
たっぷり寝なきゃいけないはずなのに、目が覚めたのは午前4時。
さすがにまずいと思って二度寝したが、午前5時。
もう一度寝たが、午前5時11分。
もうだめだ、寝たくても心が落ち着かなくて眠れない!
仕方なく寝るのを諦めて身支度を整え、部屋を出る。
当たり前だけど、まだ誰もいなかった。
椅子に座り、一人でぼーっとする。
今までやりたいこと無視してきたなぁって、もったいないことしたかもなぁって、思ったり。
ただ考えててもしんどいだけだし、だんだん罪悪感に押しつぶされそうになって、勉強を始める。
頑張って暗記してるつもりだったけど、上の空。笑
しばらくしたら、中庭にきれいな朝日が差し込んできて窓がキラキラ輝いてきた。こんな朝早く起きておいてなにやってるんだろうって、悲しくなった。
だんだんみんなが起きてきて、朝ごはんを準備し始めた。
とても人と話す気分ではなかったけど、なんのためにここに来たんだよ!と自分を奮い立たせて、みんなのおしゃべりの輪に近づく。
大人の方に声をかけてもらい、一緒に朝ごはんを食べながら喋って、もう一度研究の内容を練り直す。
「やりたいことは際限なく増えていくけど、やりたくないことは変わらないでしょ?だから、やりたいことから考えるんじゃなくて、絶対にやりたくないことを避ける方法を考えた方がいいよ」
あ、たしかに。良いこと聞いた!
そこからいろいろ考えて、また新しい視点をもらった。
ちょっと前を向けるようになった。
ごはんのあと書類の続きを考えようとして、また悶々とし出した私に
先ほど話しかけてくれた方が「米麹づくりのワークショップ参加したら?」と誘ってくれた。
ずっと考え込むのも嫌だったし、一度くらい受験に関係ないことしてもいいよね、と自分に言い訳しながら中庭に出て参加することにした。
菌ちゃんを通して、仲間と、宇宙とつながる
ぽかぽかとした心地良い箱根の朝。
企画してくれたのは、300年続く漬物屋さん。
独特の語り口に、どんどん引き込まれる。
材料一つひとつの触り心地、味、温度をじっくり感じてみる。
麹の個性的な香り、海から採れた自然塩。
あつあつもちもちのもち米の温かさにちょっと安らいで。
なんだかほわほわしつつも繊細な感覚が研ぎ澄まされる。
やさしい自然の感覚。菌ちゃんは、自然に、宇宙につながっている。
発酵食品をつくるとき、その場にいる菌ちゃんと一緒につくるみんなの手にいる菌ちゃんが混ざり合うから、つくる度に唯一無二のものが出来上がるらしい。
この合宿も一期一会の出会い。でも、菌ちゃんを通してみんなで食べ物をつくったら、それを通じて帰ってからもまたみんなとつながれるのかもしれない。そう思ったら、ずっと張り詰めていた心がリラックスするような気がした。肩の荷が下りるような気分。心が落ち着くような、穏やかな気分。
あのときは「不思議な感覚」と思っていたけれど、
あれが菌ちゃんを通したマインドフルネスの本質だったのだろう。
今でもあの不思議体験を思い出すと、心が落ち着く。
そして、たぶん、あの場と私の波長が合っていた。
素敵なワークショップ、ありがとう!!!
たくさんの大人の方と、お話する
菌ちゃんのワークショップのおかげで、早朝と比べかなりメンタルが安定してきた。やっと、合宿楽しみ倒すぞ!と思えてワクワクが溢れてきた。
お話できそうな方に夢中になって声をかけ続け、たくさん喋っていると、
気がついたらひたすらワクワクしていた。ワクワクが私に戻ってきた!
周りを見渡す余裕も出てきた。
この合宿、みんながのびのび”人間してる”のがたまらないなぁ〜と思った。
みんなが楽しそうにしているのを見ているだけで、こちらまで幸せになる。心がこの空間に喜んでいる。
お話していて特に面白かったのは、シリアルアントレプレナーの方を含め、
大人4人がお喋りしているところに混ざらせてもらったとき。
シリアルアントレプレナーの方は、バリバリビジネスをされている方なので資本主義社会を生き抜く術みたいな話をたくさん聞かせてもらった。
その中で私にはやっぱりビジネスの思考は向いてないな、と思いつつも、
大人たちの生きている世界線を覗き見させてもらっているような気がして
面白かったし楽しかった。
同年代と話していると、どうしてもお互い自分を大きく見せたがってしまうと思う。でも、大人たちの集団でお話しているとすごくフラットな自分でいられるし、(社会の闇はどんどん見えてくるけど笑)生きる上ですごく大切というか勉強になる話を聞かせていただける。
やっぱり、大人とお喋りするのが好きだ。
オラクルカードとの出会い
カード占いをやらせてもらった。思っていたより簡単で、気軽にできる。
スピリチュアルなものはほぼ信じたことがないが、このときは結果に
心当たりがありすぎてびっくりした。それに、他のカードの解説を読んでも自分が引いたカードほどがっつり当たっているわけではなかったから、
なおさら驚いた。
カードに結構大事にするべき視点を教えてもらえたから、読み返せるようにメッセージをメモしておいた。
楽しかったし改めて自分のこといろいろ考えさせられたし、またやってみたい。
はじめての本気プレゼン
「本気プレゼン」というアツい名前を見て、いったいどんな場なんだろう?と思っていたけれど、私にとっては最高に幸せで熱くてドキドキワクワクして感動して尊敬した時間となった。
まず、喜多さんの人生について伺った。壮絶なワクワクだらけの人生について、全身で伝えている姿がとてもかっこよくて、どんどん話に引き込まれつつ、リスペクトの気持ちで溢れかえった。
引き合いに出すにはあまりにおこがましいが、同じ「教育」に関心がある者として、喜多さんと関心が重なる部分がいくつかあり、嬉しかった。
話を聞きながら、新しい仮説が脳内に生まれてきた。
最近、課外活動などといった教育の場はどんどん充実してきているけど、
そもそもそれらの活動への参加を親が許さなかったら、本末転倒なんじゃないか?教育を変えたい!って思っていたけれど、保護者問題はより切実な問題なのではないか…?
喜多さんのお話と、これまでの自分の経験、昨日の大絶望で見えてきたもの、以前読んだすずかん先生のインタビュー記事やいろんな本などといったたくさんの情報が、一気に脳内をぐるぐるしだした。
喜多さんのお話を受けて、大人1〜2人と学生で本気プレゼン&フィードバックをすることになった。
私は真っ先に、自己紹介を聞いていて直感的に話してみたい!と思った大人の方のところへ行き、お話してみたいです、と伝えた。
ぜひお話しましょう、と言っていただけて胸が高鳴った。
間違いない、昨日より行動するのが楽しい。
やっぱり私は直感を信じて行動するのが好きだ。
最後、手は挙げられなかったけどじっと見ていたら喜多さんにみんなの前で話すよう促していただけた。
昨日は大絶望だったこと、でも今日新しい仮説が生まれたこと。
昨日から朝にかけて気にかけてくださった方がたくさんいたから、この場をお借りしてみんなに大絶望から脱出しかけてるよ!!!ということを笑顔で伝えられて良かったと心から思う。高ぶるワクワクと深夜テンションでテンションがバグっていたこともあり、なんかもう、よく覚えてないくらい楽しすぎた。笑
この日はいろんな人に、表情良くなったね、と言ってもらえた。
温泉も幸せを感じながら楽しめた。
温泉って生き返る。すごい。パワーが充電される。
身体を労るのも本当に大事なんだなって気づけた。
湯上がり、ぽかぽかしながら、あぁ、今私生きてるな。って思った。
ほんとに久しぶりに、生を感じた気がした。
幸せで、心も身体も全てが満たされてる感覚。
この日はぐっすり眠れた。
回復と、幸せいっぱいの2日目、完。