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橙色のお布団ドームとわたしのグレー。幸せは、霞の姿

受け取った幸せを、ずっと握りしめている。
握ったものたちを、そっと開いて丁寧に味わう。
何度も、何度も。
橙色のやわらかなお布団にくるまれているような、至福の時間。
大好きが脳内でとろけだす。弾けて、踊り出す。
ずっと潜って居たい。ここに居続けたい。
手を伸ばすけど、はぐらかされてばかり。幸せってなんてお茶目なの?
受け取ったものたちをそばに置いて、軽やかに立ち上がるには、まだ青い。

外に出たい。駆け出したい。
たくさんのかすり傷とあたたかいものを抱きしめて、空を自由に泳ぎたい。
 まだ ”いつか”に頼り切りで、胸を張れない。
 いつかあなたと、高くて広い世界の中でスキップしながらかくれんぼできますように。

水彩絵の具の中に、わたしも溶けたい。
白も黒も素敵だけど、わたしはグレーを愛したい。
捉えどころのないグレーを意識的に見つめてまるごと愛そうとしては、”中途半端”にとどまることへのこわさが足元に小さな染みをつくる。
その度にグレーを目の前に置き、目を凝らして眺めようと呼吸を整える。
この世界に、わたしは身体をどこまで溶かして、どこから模様になろう。
身体を浸していて心地よいと思えるようなグレーにわたしもなれたなら、きれいなマーブル模様をつくりたいの。水の波紋のようにあなたの模様とも共鳴して、大きなアートになれますように。

わたしのグレーには未だに胸を張れないけど、橙色のお布団のあなたと心地よいグレーを探したい。おんなじ幸せをずっと握りしめすぎて、寂しくなってしまう前に。






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