渚にて 海 空 太陽
一人座る砂浜
人影はなく、打ち寄せる波の音
柔らかさをはらみ始めた午後の日差しに目を細める
波のしぶきや降り注ぐ陽光に光の粒子がキラキラ見える
今日は海風も少し暖かい
気持ちが落ち込んで歩き回っていたら、ここに来ていた
ただ海と空を眺めるだけ
何も考えない
潮騒の音だけが聞こえる
少しずつ気持ちがほぐれてくる
海も空も、何も言ってくれない
ただ、ここに居場所を与えてくれる
足元の貝殻の一つになったような気分
無為に過ぎてゆく時間が気持ちいい
深呼吸しながらそう思った
絵 マシュー・カサイ「渚にて」水彩
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?