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授業スタイル仮完成!

中学校で社会科を担当しているAzunaです。
今年度、割と勉強ができる生徒が多い学校に異動し、周囲の先生の授業方法を聞きながら、授業方法を全面的に見直しました。自分なりの授業スタイルが整ってきたので、一度まとめてみようと思います。

以前の授業方法

学び合い活動なしのパターン

特に歴史的分野では多いパターンです。教科書の内容が多く、歴史的背景や、人物の紹介やひとつひとつの用語の解説など丁寧にする必要がありました。基本的には、黒板に文字を書きながら、説明していく「講義型」「チョーク&トーク」と呼ばれる形式ですが、生徒がずっと聞いているだけでは飽きるので、ペアで教科書を声に出して読み合う、グループで教科書で調べたことを伝え合うなど、小さな活動を10~15分に1度入れていました。あとは、例え話やちょっとした雑談を入れながらだったので、生徒は一応楽しそうに聞いてはいました。

1導入・課題提示(5分)
2教科書の内容にしたがって解説 (40分)
3まとめ・ふりかえり(5分)

学び合い活動ありのパターン

地理的分野など、活動ができそうな時は活動を取り入れていました。特に研究授業など、誰かが参観するような時間は、このパターンが多かったです。
まずは個人で考えて、グループで考えを深めて、さらに、ホワイトボード(現在だとタブレット端末を活用して)にまとめてクラス全体で共有。というのが学び合い活動のよくあるパターンでした。
「4人グループの意見をホワイトボードでまとめて黒板に貼る」系の学び合い活動は、教員になり立ての頃とても流行っていました。他の教科でも、生徒がホワイトボードに何か書いて発表する姿をよく見かけました。

1導入・課題提示(5分)
2 活動の方法や、資料の見方の説明(5分)
3 個人で考える時間(5分)
4 グループで共有する時間(10分)
5 ホワイトボードなどに書いて各班から発表(10分)
6 補足説明(10分)
7 まとめ(5分)

見直し後の授業方法

1.「学び合い」

だいたい現在の授業の7割ぐらいが、このスタイルです。
「学び合い」というと広い気がするので、生徒に伝える時は他の呼び方をしています。

5年ほど前に、自分のクラスを担当する理科の先生が実践をしていて、クラスの生徒から

「社会でも理科と同じような方法で授業をしてほしい。社会は話を聞いているだけだけど、理科は自分たちで話をしながら勉強できるから楽しい。」

という意見を一人ではなく、何人もから聞いたことがきっかけです。気になってすぐにその理科の先生にやり方を聞き、授業を見にいかせてもらいました。

現在は、従来の教師による導入や補足説明の部分は残しつつ、30分を目安に、生徒が自由に立ち歩いて、友人と協力しながらワークシートの問題に取り組む時間を設けています。
本来は、模範解答を印刷して教卓に置き、生徒が自分で答え合わせをするそうですが、私の場合は、模範解答を作らず、
最初の5人程度のみ、教師が目視で点検しています。

点検が終わった生徒は、黒板に貼ったネームカードを動かし別の生徒を教えにいきます。ワークシートの点検も先に終わっている生徒が行います。全員達成できれば終了です。

1導入、課題提示(5分)
2ワークシート配布、ワークシートの説明(5分)
3学び合い(30分)→全員達成で終了
4必要であれば補足説明(5分)
5まとめ(5分)

2.エキスパート・ジグソー

1の方法だと、最後の方は特に友人の答えを写すだけで満足することもあるので、全員にきちんと課題を取り組ませたい場合はエキスパート・ジグソー学習の方が有効ではないかと考えます。

始めたきっかけはよく覚えていませんが、おそらく教育委員会が主催する研修で聞いたのではないかと思います。
よくあるエキスパート・ジグソーの流れと似たような感じの流れです。

1導入・課題提示(5分)
2ワークシートの説明・担当者分け(5分)
3個人で考える(8分)
4エキスパート活動(7分)
  同じ担当者で対話し、新たな情報や説明の仕方を共有
5ジグソー活動(15分)
  担当した内容を共有、学習テーマの答えを考える
6補足説明(5分)
7まとめと振り返り(5分)

一人へ与えられる課題の分量が少ないため、どの生徒にも負担が大きくなく、さらに協同して考える要素が強いので、より深い学びつながるような気がします。研究授業など、誰かが参観するような授業では、こちらのスタイルの方が、なんとなく見栄えはするような気がします。

ただ、生徒に与える資料を4つに分割しなくてはいけないため、授業の内容によっては難しい場合が多いです。特に、基本的な用語の確認など、生徒全員に取り組んでほしい内容がある場合はやはり1の学び合いの方が適すると考えます。

今後考えていきたいこと

1の学び合いを全授業で実践する先生も増えてきていますが、個人的には、授業内容によって、活動の内容が異なった方が生徒が飽きずに取り組めるのではないかと考えます。
実際に、「いつもの学び合いのやり方、ちょっと飽きた。他の方法はないの?」という生徒もいました。
その生徒に対して、「自分は、このやり方が好きだら社会は楽しいと感じるんだけど。ちっとも飽きない。」と返す生徒もいましたが…。

割合は高くはありませんが、たまに以前のチョーク&トーク形式にして、教師が急に説明を始めたり、関連する動画を見たりするのも良いと思っています。
ロイロノートやジャムボードなどデジタルで何でもできる時代ではありますが、あえてホワイトボードや模造紙を使ったグループ学習をするのもいいと思います。

生徒が飽きないように、なおかつ効果的な形で学び合う方法が他にもないのか、模索していきたいです。

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