「森の奥の屋敷」Scary　story(怖い話)短編約1500文字

ある日、私は友人の家に遊びに行った。

彼の家は町から離れた場所にあり、周りには森が広がっていた。友人の家族は旅行に出かけており、私たちはふたりきりで過ごすことになった。

夕方、私たちは友人の部屋でゲームをしていた。すると、突然、大きな音が聞こえた。

私たちは驚き、窓の外を見ると、何かが森の中に光っているのが見えた。

興味津々で外に出ると、光る物体が森の奥にある古い屋敷から出てきたようだった。
私たちは好奇心に駆られ、その屋敷に近づいていくことに決めた。

屋敷に到着すると、建物は荒れ果てていて、廃墟のような状態だった。

忍び足で中に入ると、廊下に何かが落ちているのが見えた。

その上には古びた写真が散乱していた。

私たちは写真を拾い上げて見ると、それはこの屋敷にかつて住んでいた家族のものだった。

しかし、写真を見ていると、不気味な感覚が私たちを襲った。

何かが違うと思ったのだ。写真に写っているはずの人々が、妙に歪んでいたのだ。

私たちは怖くなり、急いでその場を離れようとした。しかし、廊下の向こうから足音が聞こえてきた。

振り返ると、誰かが私たちに近づいているのが見えた。パニックに陥った私たちは、屋敷の奥に逃げ込むことにした。

奥に進んでいくと、幽霊のような存在が私たちを追いかけてきた。

暗い部屋の中、私たちは辺りを探し回り逃げ惑ったが、どこに逃げても彼からは逃れられなかった。

彼の手が私たちに触れようと迫ってきた瞬間、私は目が覚めた。

それはただの悪夢だったのかと思い、ほっと一安心する。

しかし、その夜以降、私は奇妙な出来事に遭遇するようになった。

夜中になると、足音が聞こえたり、幽霊のような姿が見えることがあった。

恐怖心に駆られた私は、この現象が友人の家に行ってから始まったことに気付いた。

彼の家を訪れるたびに、奇妙な出来事が続いたのだ。

私は友人に話をしたが、彼は何も感じていないと言っていた。

しかし、私はこの怪奇現象に悩まされる日々を過ごしていた。

心の底では友人の家に何か幽霊や呪われたものが存在するのではないかと疑っていた。

一度、友人が家族と旅行に出かけた際に調べてみようと思った。

友人の家を徹底的に調べると、書架の奥にひとつの日記があった。

その日記には屋敷に関する記述が詳細に綴られていた。

それによると、この屋敷はかつてある事件が起きた場所であり、亡霊たちがまだ何かの未了を果たせずにいるというのだ。

私は驚愕し、友人の家に潜む怪奇現象の正体が明らかになった。

これまで私が感じていた恐怖や幻覚は、この屋敷の亡霊が引き起こしていたものだったのだ。

友人に事実を告げると、彼も信じざるを得なかった。

私たちは何とかこの亡霊たちを鎮める方法を探すために行動を起こすことにした。

専門家の助けを借り、屋敷での儀式を行うことになった。

その儀式によって、亡霊たちの鎮魂が試みられるのだ。
儀式の日が訪れ、私たちは屋敷に戻った。

亡霊たちを静めるための祈りと呪文が唱えられ、長い間にわたって祈り続けた。

すると、廊下の風の音や幽霊の足音も徐々に静まっていくのが分かった。

数時間後、亡霊たちはひとりひとり、消え行くようにして姿を消していった。

私たちはついにこの屋敷から解放されたのだ。友人の家は以前とは全く違う静寂な場所に戻り、私たちは安堵の表情を浮かべた。

それからというもの、友人の家では一切の怪奇現象は起きなくなった。

私たちはほっと胸をなでおろし、再び平穏な日々を過ごすことができるようになった。

しかし、あの日の体験は私の中に深い恐怖を残し、決して忘れることはできないのだった。