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【 エッセイ 】 「親近感」を抱く記事

日々noteで色々な方の文章を読む中で、興味を持つ文章に出会うことがあります。興味を持つ動機はいくつかありますが、その1つが「親近感」を抱く内容です。

親近感を抱く部分というと年齢、性別など色々あるかと思いますが、年齢等は記事内容だけでは分からないことも多く、性別などはそれだけでは親近感までは湧かない。

意外と親近感を抱くのは「住んでいる地域」です。そんなの分からないのでは ? と思われるかもしれませんが、とりわけ自分と同じ関西人どうしの場合は意外と「同じ関西人だな」ということが分かることが多いのです。

「鴨川」、「御堂筋」など具体的な地名が出てくる場合はもちろん、文章中だけでも関西人の方と分かることがあります。

よくあるのは会話文です。
関西人でも文章を読み書きする時は標準語で書きますが(会話の時は関西弁やのに何で文章なったら標準語なるんか不思議でたまらんのですが)、会話文だけは関西弁が登場します。

関西弁は分かりやすいので、会話文に出てくるとたいてい「あ、同じ関西の人やなあ」とすぐに分かり、親近感を抱くことができます。

また、例えば「大学○年生」のことを関西ではよく「大学○回生」というのですが、そうした関西人独特の言い回しが出てきた時にも、「あ、この人絶対関西の人か関西に住んだことある人やわ」って分かったりします。

僕も何年か前に仕事で関東圏の方からの電話を受けた時、「関西の方ですか ? 」と聞かれてびっくりしたことがあります。「なぜお分かりなんですか ? 」と聞くと、「イントネーションが関西弁なので」と言われました。

文章ではイントネーションまでは分かりませんが、いずれにしても関西人というのは意外と他の方からは分かってしまうことが多いようです。
雰囲気やノリで分かることもありますし(笑)

個人的には関東に住んで標準語を話してみたいなと思っていた時期もありましたし、今でもある種の憧れのようなものを持っているのですが、やはり関西弁や同じ関西の人にも愛着を感じます。

同じ地域に住んでいる人(もしくは住んでいた人)と分かると不思議なくらい強い親近感が湧き出てくるものです。それだけで「どんなことを書く人なんだろう」と興味を引きつけられます。

やはり興味を持たれる文章の1類型として「何らかの親近感を持たれる内容」というものは存在するのではないかと感じます。

実際、私が書いた記事に対して共感のコメントをいただく際、「私にも同じくらいの年齢の親戚がいるので分かります」というお言葉や、「最近同じような境遇にいたので共感します」といった「親近感」を通した共感のコメントをいただくことが多い気がします。

そしてこうしたコメントは思った以上に色々な記事に対していただきます。その都度、「どんな記事でも親近感を抱いて共感していただける方がいるんだな」と、記事を書く上での大きな励みになっています。

興味を持って読んでいただける方がいることは大変ありがたいことですし、逆に自分が親近感を持って読んだ記事に共感のコメントを寄せた際に相手の方に喜んでいただけることもあります。

書くことに行き詰まった時、書く意味が見出しにくくなった時、「親近感を持って興味深く読んでくださる方が必ず何人かはいる」と思ってその方に向けて書いてみてはどうでしょうか ?

そうすることで少し書くことが楽になるかもしれませんし、思わぬ共感の声をいただくことができるかもしれません。

親近感というものは文章を通した交流においても重要な役割を果たすのでしょう。
多くの方々の記事を読む中で今回あらためてそうしたことを感じ、記事にさせていただきました。

本当にそうだなあと共感する時、人は心が開き、笑い、新しく生きる力を得る

山田洋次(映画監督、脚本家)



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