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スキを探しに行こう !

何気ない休日。
休日は朝から珈琲を飲むのが楽しみの1つだ。
いつもと変わらない絶妙な苦さと甘みに心まで温かくなってくる。

こんな美味しい珈琲、どこでどんな人たちが作ってるんだろう。きっと珈琲が好きなんだろうな。
「美味しい珈琲を飲む人に届けたい」そんなプロフェッショナルな思い、すごくありがたいし

スキだな。


昼になったしそろそろ出かけようかな。
駐輪場まで来るといつもの優しい笑顔のおじさんが「こんにちは」と出迎えてくれた。

いつも当たり前のように感じていたこの光景、何だか今日はすごく耳に心地がいい。
「こんなに気持ちのいい挨拶を毎日してくれてたんだ。この駐輪場もおじさんの優しそうな人柄も何だかすごく···」

スキなんだよなぁ。


今日はカフェでゆっくりしたいから最寄り駅まで電車で行こう。車内はやや混んでいて何とか空いている席に座った。昼間のゆったりとした雰囲気が何とも落ち着く空間に感じる。

ふとスマホを見ることに夢中になり周りを見えていなかった自分に気づく。横を見るとベビーカーを支えながら小さなお子さんを懸命にあやしている若いお母さんがいた。

僕が咄嗟に「こちらの席、使ってください。気づかなくてすいません」と言うとそのお母さんが「いいんですか ? 」とやや戸惑った表情を浮かべた後に安心したような笑顔で、「どうもありがとうございます」と言ってお子さんをちょこんと席に座らせてあげてくれていた。

僕は何も特別なことはしていない。にも関わらずこんなにも喜んでくださるなんて、予想外だった。ほんの少しの勇気と気遣いで感謝してもらえる社会。意外と世の中捨てたものじゃないな。
これまで以上にこの社会が、

スキになれるような気がした。


目的のカフェに着いていつものようにnoteを開く。記事を書きながら色々なnoterさんの記事を見ているうちに、新たな発見があり、感動し、新たなnoterさんとの出会いに胸がときめく。

様々な方が自分の記事に興味を持ってくださり、様々な方が人生を必死に生き、充実したものにしようとされている。そうしたことを感じ、何度も僕の胸は熱くなってくる。やっぱり僕は、

書くこと、読むこと、人とのつながりを感じられることが本当に

スキだったんだなぁ。


そろそろいい時間になったな。
そろそろ帰るとするか。いい1日だった。

帰りに最寄り駅で行きつけのスーパーに寄る。
会計時に現金払いかカード払いか選択できる今どきの小さなスーパーである。

一通り必要なものを籠に入れて持っていくと1つだけ空いていたレジがあったのでそこへ行く。
店員さんが商品の読み込みを済ませ僕が財布から現金を取り出そうとすると、すかさず声をかけられた。

「あれ、今日はカードでなく現金払いの方でよろしいんですか ? 」「え ? 」
「お客さま、いつもカードで支払われてるので」
油断していた僕は心底びっくりした。

「そんなこと覚えていてくださってたんですか··· ! ど、どうもありがとうございます」
咄嗟に出た言葉だったのだ。

思わず「コメント」してしまった。


驚くと同時に、そこまで見ていてくれたんだという感動が湧いて出てきた。
同時に、「この人は仕事に誇りを持って取り組んでおられる。まさにプロフェッショナルだ ! 」と心からの尊敬の念が湧いてきたのである。

スーパーにはいくつかのレジがある。
基本的にそれぞれのレジに店員さんがいて仕事をされている。その中でもやはり意識の高い方がいらっしゃることに恥ずかしながらこの時、初めて気付かされた。

同じように会計を済ませるなら僕は絶対そうした店員さんのレジに行きたい。次に来る時もいくら列が混んでいようと必ずあの店員さんの列に並ぼう。僕はその店員さんの1ファンになった。

まさに僕は「フォロワー」だな(笑)。


まるでnoteになぞらえてそんなことを考える自分に思わず吹き出しそうになった。

家に帰るべく自転車に乗ると先ほどまで降っていた梅雨時期特有のじめっとした雨は小ぶりになっていた。季節が少しずつ移ろいゆく様子を実感するような穏やかで静かな夜だった。

休日というのはあっという間に過ぎてしまう。
時間の経ち方なんて仕事の日と全然違う。

そんなささやかな休日の中でも今日はたくさんの「スキ」を見つけることができ、思わず「コメント」や「フォロー」をしてしまう出来事にも出会うことができた。

「スキ」は作るものでも探すものでもなく、日々の生活の中で自分自身で「気づいていく」ものなのかもしれない。

それを見つけることはふとしたきっかけが契機になることもあれば、すごく長い年月がかかることなのかもしれない。人の数だけ「スキ」の見つけ方が違うのは当然である。

ただ日々noteを読んでいて多くの方に今、伝えたいのは、今がどのような状況であれ、ありのままの自分を大切にし認めてあげ、そこから生まれる自分なりのごく自然な感覚、直感を信じ続けることで、「スキ」はいつか必ず見つかるということ。
自分に興味を持って声をかけ、応援してくれる人が必ず現れるということ。

僕はこうした感覚を決して全てが綺麗ごとだと思いたくないし、どうかそのように思わないでほしい。ほんの一歩ずつ、僕と一緒に「スキ」を見つける旅のお供をしてしていただけませんか ? 
そんな気持ちでこの記事を書かせていただいた。

このnoteが1人でも多くの方のささやかな希望になりますように。2023年6月24日、虎吉より。




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