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「楽しいこと」は自分で決める

もう何年も英会話教室に通うけど、慣れない質問がある。

What do you do in your free time?


英会話教室に通っていると、初講師の質問はだいたいこれ。

この質問、苦手。
趣味や好きなこと、聞かれるのが苦手。

音楽聴く、編み物する、読書、とか。
じゃあ、何聴く?
何編む?
どんなジャンル読む?

大体次はこれにくる。 

趣味や好きなことの、程度、がわからない。

好きな曲は毎日何度も聴く。
決まったアーティストの時もあれば、ただただ毎日主題歌を聴くこともある。

編み物も、何か作り始めたいからするんだけど、いつそういう気持ちになるか、わからない。
針がついたままの編みかけもいくともある。
それでも編む時は編むし、編まない時は、全く針にも糸にも触れない。
読書も、1ヶ月に読める本は、最大でも5冊ぐらい。
小説を読む時もあれば、歴史、仕事の本など。
あえていうなら、ホラーとかは読みません、ぐらいか。

ようは、どっから趣味や好きなこと、なのかわからない。
そもそも、何を趣味というのかもよくわからない。

楽しいといえること

宇治ボランティアフェスティバルと同日開催の「おもいの駅伝」という企画がある。
宇治ボランティア活動センターの取組み。

障がいのある人の思いの発表の場。
今年は、昨日開催された。

宇治ボランティア活動センターFacebookより

ダンスグループの発表あり。(動画による)
第九のグループでは、歌を披露。
さをり織の展示もあった。

みんな、自分の好きなことを、楽しそうに発表していた。
こういうの、趣味とか特技とか、みんなそういうふうにいうんだろうな。

大切なのは瞬間

そのなかの一つ。
写真の展示があった。
ペットの写真のほかに、空や夜景、月を写したものがあった。

写真は、その瞬間、がある。
以前、桜の花を撮ったとき、写真を撮る人に言われたことがある。

どんなにいいカメラでも、その瞬間がなければ、いい写真にはならない。

空も、月も、夜景も、その瞬間を見逃さない、
大切にするからこそ、なんだと思う。
そして、カメラを向ける先は、前や上。

普段と違う一面が、そこにはあった。

気付かされた自分の中にある「壁」「偏見」

写真を見ながら、自分にある内面に気づく。
どこかで、支援が必要な人、と括っている自分。

作品やステージでは、ただただ、楽しい、瞬間を大事にする、彼らがいる。
前を、上を向いて、美しいを探す。

どこからが趣味だ、好きなことだ、ではなく、
自分が楽しいから、美しいと感じる瞬間を大事にするという尺度。

そこに性別も年齢も障がいも、関係ない。

そして、どこかで「支援の必要な人」として、壁をつくりがちになる自分がいることに気づく。
福祉の仕事をしていると、つい、人を「支援する」「される」の枠組みで見てしまっている。
もっといえば、支援をする、その側面の人しか、見ていないのかもしれない。
まさに、偏見ともいえる。

free time は縛られない

好きなことは何?
そう意訳する英文の中身をよく見れば、
縛られていない自由の時間は、あなたにとってどういうものか。
なかなか深い問いかもしれない。


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