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バッハを訪ねてライプツィヒへ、の思い出

ピアノ教師という仕事に関わる時間を減らしたメリットは、やっと自分がピアノを弾く時間ができたということだ。

実はここ10年以上、まともにピアノの練習をしたことがない。いや、ピアノは弾いていた。多分、私のどの生徒よりも。ただ、弾いていた曲は生徒に与える課題だったり、生徒から「これを弾いてみたい」といわれて楽譜をもらったポップス曲だったり。

要するにレッスンの下準備のためにピアノを弾いていたくらいだ。

それが今年に入ってからレッスン仕事を減らしたため、自分の時間ができた。やっと練習してみたい、弾けるようになりたいという曲と向き合う時間ができた。

このところよく弾いているのは、実はバッハだ。あの大バッハ様の曲だ。

このバッハ様とのお付き合いについて書こうと思い立ち、もう10年以上前に出かけたライプツィヒで撮影した写真があることを思い出した。

本当はバッハとのお付き合いについて書く文章に写真を挿入しようと思ってアルバムを眺めていたのだが、何枚かの写真を眺めているうちに懐かしくなってしまったので、今日はその時のライプツィヒ訪問について写真とともに紹介しようと思う。

先にお断りしておく。私が前回ライプツィヒに出かけたのは2012年の夏。今更こんな古い写真を見せるなよ、と文句を言われそうだが、お付き合い下さると嬉しい。

ライプツィヒ中央駅前

ライプツィヒ中央駅

私の住んでいる町からライプツィヒまでは500kmほど離れていて、滅多にライプツィヒまで出かけることがない。(そんな暇とお金があると日本に飛んでしまう)

だが、この時はライプツィヒ近郊に所用があった。最も用事があったのは夫の方だったのだが、車で出かけるというので同行した。

所用を終えての帰り道、私の目的であったライプツィヒに寄った。その日のうちに500km以上離れた我が家に戻らなければならないから時間はあまりなかった。

2時間でもあれば良い。私はただバッハが眠るライプツィヒのトーマス教会に行きたかっただけだったから。

ライプツィヒの写真は中央駅から始まっていたから、車を駅近くの駐車場に停めたのだろう。

駅の建物はあの社会主義国だった東ドイツ時代とは打って変わって、店の宣伝が大きく入っていた。(上の写真のDEICHMANNは靴のチェーン店名)

駅の中は(写真はない)ショッピングアーケードになっていて、あらゆる分野のチェーン店が入っていた。


ライプツィヒ中央駅

私はライプツィヒにはこれまで2回しか行ったことがない。バッハのファンだというのに、だ。

その最初のライプツィヒ訪問は、このバッハで有名な都市がまだ共産主義の国の1都市であった頃。

その頃と比べると、駅はなんて綺麗になったのだろう。活気に満ち溢れていた、35年近く前に来た時は駅の中も外もグレー一色だったのに。

駅からトーマス教会まで歩く


駅を出る。この当時はまだあちこち工事中だった。

信号がアンペルマンだ!

こんな写真だと信号がアンペルマンだとはわからない?では、こちらで。


アンペルマン


中央駅から聖トーマス教会まで歩く。

良いお天気も手伝って、街は人、人、人。カフェやレストランは大賑わい。

それにしても本当に綺麗な街になったなあ。


アウアーバッハスケラーの看板

途中、ゲーテや森鴎外も通ったと言われる「アウアーバッハスケラー」を通る。

ゲーテが通っていた頃は酒場だったらしい。現在はレストラン。看板に「本日の日替わりメニュー」が。この日はイノシシ料理だったのか。


アウアーバッハスケラーはゲーテの「ファウスト」に登場する(のだそうだ。私はドイツ文学には詳しくない…)

アウアーバッハスケラー

一度くらいは行ってみたい気もするレストランだが、この日は素通り。ひたすら聖トーマス教会へ急ぐ。

聖トーマス教会

見えてきた、トーマス教会。


東側から見るトーマス教会。午前中に行けば逆光にならず、少しはマシな写真が撮影できたかもしれない。

教会の左側に進む。ようやく目的地だ。

バッハ像

ふう、着いた。あの有名なバッハの像。

もちろんこの像の前で記念撮影をしているけれど、私が写っているものは自分が一人でこっそりと夜中に見る。

聖トーマス教会内部

スマホはすでに持っていたと思うのだが、今ほどカメラの性能はよくなかったのか?コンパクトデジタルカメラを持参して写真を撮っているのだが、どうも遠慮がちに撮っていたらしい。

教会内部の写真は撮影者の頭の中と同じで、ボケている。。。


聖トーマス教会内部
バッハの墓

写りがあまりよくないが、私が撮影したものとしては唯一の「バッハの墓」。

それにしても残念だ。せっかくのライプツィヒ訪問の目的がこれだったのに、バッハの墓の写真の出来がよくない!

写真より思い出として心の中に残っていれば、と言いたいところだが、やはり自分で撮影した綺麗な写真が欲しい。

またバッハ詣にライプツィヒまで出かけるしかないのか? 9,000km離れた日本より500km離れたライプツィヒに行く方が大変なんだぞ!

#旅のフォトアルバム

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