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父のこと。戦争による複雑性PTSDと認知症の周辺症状のこと 6

複雑性PTSDについてもっと詳しく調べようとしたけれど、できなくなっている。心が全く追いつかなくて。
 
誰も怒鳴り散らしていた時の父を診断できなかったから、本当のことは分からない。始めは複雑性PTSDかもと思い、今は血管性認知症の周辺症状と戦争による何らかのPTSDが混ざっていると思っている。
 
叔父が話せるうちに聞けて良かった。本当に。70年代の「ルーツ」を思い出す。
 
これを読んだ人たちも自分の何世代か上の事を調べてみてほしい。教科書には載っていない、自分の家族の歴史について。できれば複雑性PTSDのことも。
皆言わないだけ。言えないから。だけど私と同じように苦しんできた人は大勢いるはず。
 
遅ればせながら日本でも、複雑性PTSDを抱えた元兵士や戦争を生き抜いた人たちの子や孫の証言が集められ、その研究も少しずつ認知されるようになって来ている。

「PTSDの日本兵家族会・寄り添う市民の会」の黒井さんが吉田裕さん(一橋大学名誉教授)や中村江里さん(広島大学大学院准教授)、中村平さん(広島大学大学院教授)ら研究者と繋がっている。メディアが取り上げ続け、ようやく日本でも精神科医に繋がり始めた。
 
今のいじめや虐待が戦争による複雑性PTSDから来たものもあると思う。それが親、祖父母、曾祖父母の戦争体験から来たものだったら・・・?

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